病理診断科

医師紹介

氏名出身大学
卒年
役職認定医・専門医専門領域
橋口 明典 慶應義塾大学 非常勤 日本病理学会病理専門医 腎病理
林 雄一郎 防衛医科大学 非常勤 日本病理学会病理専門医
日本細胞学会専門医
肺・縦隔病理
島田 修 長崎大学 非常勤 日本病理学会病理専門医
日本細胞学会専門医
病理全般
小川 史洋 埼玉医科大学 非常勤 日本病理学会病理専門医
日本細胞学会専門医
皮膚病理
角谷 亜紀 滋賀医科大学 非常勤 日本病理学会病理専門医
日本細胞学会専門医
病理全般
前原 純樹 九州大学 非常勤    

(2018/12/11 更新)

診療科紹介

病理診断科では、現在、非常勤医師6名により、病理組織診、細胞診、病理解剖といった診断業務を行っています。通常の診断業務に加えて、病院内での腎、呼吸器、消化器等の各種カンファレンスやCancer boardに、病理医として参加し、患者の皆さんの治療方針の決定に関与しています。

また、当院では、近年の病理医不足に対処すべく、慶應義塾大学病理学教室との間に遠隔病理診断システムを導入し、より良い病理診断を行うための連携を深めています。

* 日本病理学会研修登録施設
* 日本臨床細胞学会認定施設

主な実績

近年の診断実績は以下通りです
2013年
組織診4,205件(術中迅速組織診95件を含む)
細胞診4,620件 病理解剖 11件
2014年
組織診4,249件(術中迅速組織診90件を含む)
細胞診4,435件 病理解剖 10件
2015年
組織診4,680件(術中迅速組織診113件を含む)
細胞診4,411件 病理解剖 11件
2016年
組織診5,066件(術中迅速組織診138件を含む)
細胞診4,438件 病理解剖 9件
2017年
組織診5,155件(術中迅速組織診118件を含む)
細胞診4,402件 病理解剖 12件

患者さんへ

 一般の皆さんは、「病理診断」という言葉になじみが薄く、実際、「病理医」というのがどのような仕事をしているのか、具体的に想像できないかと思います。

「病理診断」という行為は、「病理学」という学問で得られた知識を、実際に医療の現場(臨床)に応用することです。診療の現場に科学的な根拠を与える行為といっても過言ではありません。

 私たちの体は何十兆という細胞からできています。19世紀のドイツの病理学者ルドルフ・ウィルヒョウは、病気というのは、このような細胞の異常によって起こるとして「細胞病理学」という概念を唱えました。近代病理学はこれを基礎に、実際の細胞を観察することによって、病気のメカニズムを明らかにしてきました。

 病理医は、実際に患者の皆さんから採取された組織を顕微鏡で観察し、細胞達がどのような異常をきたし、組織にどのような変化が起こっているのかを見極め、患者さんにどのような病気が起こっているのか推定し、病理診断を行います。

 病理診断で、一般の皆様に最もよく知られているのは、「腫瘍が『良性』か『悪性』かどうかを判断する」ことだと思われますが、病理診断はこのような腫瘍の診断のみならず、肝炎や腸炎、腎炎といった炎症性疾患や、様々な代謝性疾患など、病気の広い範囲にわたっています。

 腫瘍であれば、それが良性か悪性なのか調べるだけでなく、どのような腫瘍なのか、悪性度はどの程度なのか、特定の薬に効くのか、効かないのかなどを調べたり、摘出された腫瘍であれば、それがどの程度広がっているのかなどを観察し、臨床医や患者さんが、今後の治療を一緒に考えていく上で、重要な情報を提供します。

正確な病理診断が、よりよい医療の実践に寄与しているということを頭の片隅にでも置いていただければ幸いです。

放射線治療科

外来担当医表

 
予約午前            
午後   白井   大野 尾池  

(2018/11/01 更新)

医師紹介

氏名出身大学
卒年
役職認定医・専門医専門領域
大野 達也 群馬大学 非常勤 放射線治療専門医、
がん治療認定医、
日本医学放射線学会研修指導者
第1種放射線取扱主任者
治療全般
白井 克幸 群馬大学 非常勤 放射線治療専門医、
がん治療認定医、
日本医学放射線学会研修指導者
治療全般
尾池 貴洋 群馬大学 非常勤 放射線治療専門医 治療全般
若月 優 群馬大学 非常勤 放射線治療専門医、
がん治療認定医、
日本医学放射線学会研修指導者
治療全般
赤羽 佳子 秋田大学 非常勤 放射線治療専門医
がん治療認定医、
日本医学放射線学会研修指導者
治療全般
星 章彦 東北大学 非常勤 放射線治療専門医、
がん治療認定医、
第1種放射線取扱主任者
頭部定位 放射線治療

(2018/11/01 更新)

診療科紹介

<中枢神経系腫瘍>
  脳や脊髄の腫瘍に対しては、機能を保ちながら治療することが重要です。脳や脊髄の腫瘍にはたくさんの種類がありますが、多くの場合、手術のあとに放射線治療を行います。また、化学療法を併用することもあります。
<頭頸部腫瘍>
 頭頸部腫瘍の治療には、形態と機能の温存が重要です。早期癌では、放射線治療でも手術でも治癒率に大きな差はありません。放射線治療は6~7週の外部照射で治療することがほとんどです。また、化学療法と一緒に放射線治療を行うこともあります。
<肺・縦隔腫瘍>
 肺癌では6~7週の放射線治療が行われます。放射線治療の効果を良くするために化学療法を併用して治療を行うこともあります。I期の肺癌に対しては定位放射線治療という、病巣への線量を集中させ約1週間で照射が終了する治療への紹介や、I期、III期の非小細胞肺癌に対しては重粒子線治療も適応となる場合があり、速やかに紹介することも可能です。
<消化器癌>
 食道癌では外部照射に加え、放射線治療と化学療法を組み合わせた治療を行うことがあります。照射の副作用で飲み込みづらさが出ることがあるので、薬を使用など症状に注意しながら治療を進めます。
肝臓癌、膵癌、直腸癌術後再発に対しては重粒子線治療への紹介も可能です。
<乳癌>
 乳房温存手術後には再発率を下げるために放射線治療を加える事が推奨されています。抗がん剤やホルモン剤との組み合わせで治療することが多いため、乳腺外科・担当医と相談しながら治療を進めます。
<泌尿生殖器腫瘍>
 前立腺癌に対しては様々な放射線治療の方法があります。当院では腫瘍に対して多門照射という簡易照射を行っています。強度変調放射線治療(IMRT)などの外部照射や、永久挿入療法などの小線源治療、重粒子線治療への紹介も可能です。 <造血器腫瘍>
 悪性リンパ腫では、化学療法で治療されることが多いですが、比較的良性の悪性リンパ腫では、放射線治療単独で治療することがあります。
<その他、対症療法、良性疾患など>
 がんの骨への転移による痛みやしびれなどの神経症状は、放射線治療により改善できる症状です。特に、骨への転移に対する疼痛の緩和は80-90%で得られます。脳転移による麻痺やけいれんなどの神経症状、胸部の腫瘍による上大静脈症候群などの症状緩和も放射線治療の適応です。

我が国の死亡原因の第1位は悪性新生物(がん)であり、肺がんがそのなかでもっとも死亡数多いがんです。かつて癌の代名詞は胃がんでしたが、平成10年以来、死亡数第1位は肺がんがとってかわっています。現在では年間10万人近くの方が肺がんに罹り、7万人以上の方が命を落としています。その数はこの20年間で3倍にも急増しています。このように、肺がんは私たちの健康を蝕み、命を脅かすもっとも怖い病気ですが、薬物療法の効果は低く、その治療は、早期発見による手術が最も効果的な方法です。

基本方針

放射線治療の最大の利点は機能温存が可能な点であり、病気を治すとともにQOLを保つことにあります。
放射線治療技術は、今なお発展を続けており患者さんを中心とした質の高い医療の提供を継続していきます。

診療実績

2016年 診療実績(日本胸部外科学会学術調査 報告資料に基づいています)

縦隔

H29年 放射線治療実績
肺がん 43
胃がん 1
大腸がん 10
肝がん 2
乳がん 61
脳腫瘍 13
脊髄腫瘍 0
眼・眼窩腫瘍 0
 頭頚部がん 1
甲状腺がん 4
食道がん 3
縦隔腫瘍 0
中皮種 0
膵がん 0
胆道がん 1
十二指腸・小腸がん 0
腎がん 0
膀胱がん 3
副腎腫瘍 0
前立腺がん 12
精巣がん 0
その他男性生殖器がん 0
子宮がん 0
卵巣がん 2
その他女性生殖器がん 0
皮膚腫瘍 5
悪性骨軟部腫瘍 0
血液腫瘍 1
原発不明がん 1
GIST 0
168

患者さんへ

がんの治療法には主に外科手術、化学療法、放射線治療の三つの柱があります。一つの方法で万能ということはなく、疾患に最適な方法を選択する必要があります。がんの種類や進行度によって選択すべき治療法は異なりますが、放射線治療は、“切らずに治す”治療法です。臓器を取らないので、形態や機能を保つことができるのが大きな特徴です。たとえば、喉頭癌(声帯の癌)の場合、声を失わないで癌を治すことが出来ます。
 当院の放射線治療の方法は身体の外から放射線を照射する外部照射法を行っております。放射線治療の最近の進歩は著しく、がんを完全に治すことを目的とする治療から、症状を和らげるための治療まで、幅広い役割を担っています。

腎臓内分泌代謝内科

外来担当医表

 
予約午前 村上
【高血・腎・内・代】
丸山
【糖尿・内・代】
村上
【高血・腎・内・代】
丸山
【糖尿・内・代】
福島
【腎臓】
 
内藤
【腎臓】
  中谷
【糖尿・内・代】
大原
【腎臓】
平尾
【糖尿・内・代】
 
      櫻井
【糖尿・内・代】
   
午後 丸山
【糖尿・内・代】
 野島
【糖尿・内・代】
福島
【腎臓】
櫻井
【糖尿・内・代】
平尾
【糖尿・内・代】
 
 野島
【糖尿・内・代】
  渡部
【腎臓】
     
    高田
【糖尿・内・代】
     
    本間(第1・3)
【腎臓】
     

高血=高血圧、腎=腎臓病、糖尿=糖尿病、内=内分泌、代=代謝(2018/11/01 更新)

医師紹介

氏名出身大学
卒年
役職認定医・専門医
丸山 博 慶應義塾大学
昭和43年
名誉院長 日本内科学会認定内科医
日本糖尿病学会糖尿病専門医・指導医
日本内分泌学会内分泌代謝科専門医・指導医
村上 円人 慶應義塾大学
昭和59年
院長

透析センター長
MEセンター長

慶應義塾大学
腎臓内分泌代謝内科非常勤講師・
医学部教育統括センター客員教授
日本内科学会総合内科専門医・指導医
腎臓学会専門医・指導医
透析学会専門医・指導医
日本高血圧学会指導医
日本医師会認定産業医
福島 栄 自治医科大学
平成3年
部長 日本腎臓学会専門医
日本透析医学会透析専門医
日本内科学会認定内科医
日本救急医学会救急科専門医
診療情報管理士
ケアマネージャー
臨床研修医指導者講習会受講
日本救急医学会ICLSインストラクター
日本内科学会JMECCインストラクター
野島 淳 近畿大学
平成22年
副部長 日本内科学会認定内科医
日本糖尿病学会専門医
難病指定医
渡部 統 埼玉医科大学
平成27年
医員  
齋藤 洸平 慶應義塾大学
平成25年
 非常勤  日本内科学会認定内科医
日本糖尿病学会会員
内藤真礼生 慶應義塾大学
昭和60年
非常勤 日本腎臓学会専門医・指導医
日本透析医学会透析専門医・指導医
日本内科学会総合内科専門医
本間康一郎 東海大学
平成12年
非常勤 日本腎臓学会専門医
日本透析医学会透析専門医・指導医
日本内科学会総合内科専門医
日本内科学会指導医
日本高血圧学会専門医・指導医
日本抗加齢医学会専門医
高田 良久 富山医薬大学
昭和57年
非常勤 日本内科学会認定内科医
日本内科学会総合内科専門医
日本糖尿病学会糖尿病専門医
日本医師会認定産業医
中谷 祐己 獨協医大学
平成16年
非常勤 日本内科学会認定内科医・指導医
日本糖尿病学会糖尿病専門医
日本内分泌学会内分泌代謝科専門医・指導医・評議員
日本甲状腺学会甲状腺専門医
日本内科学会認定総合内科専門医
櫻井慎太郎 独協医大学
平成20年
非常勤 日本内科学会認定医
平尾 奈々子   非常勤  
大原 健 秋田大学
平成23年
非常勤  

(2018/11/01 更新)

 

腎臓内科

診療科紹介

【診療体制】
2018年4月からは、腎臓内科医の常勤は(村上、福島、渡部)3人となりました。バスキュラーアクセスの作成および治療(VAIVT)は以下の3人のパート医体制となっております。

  • 1. 第2,4火曜日に慶應大学病院血管外科の林応典先生が1日に3件までの内シャント手術を行います。
  • 2. 第1,3金曜日に、獨協医科大学心臓外科の緒方孝治先生がVAIVT治療を行います。緒方先生は内シャント手術も行います。
  • 3. 第2,4,5水曜日に、筑波大学心臓外科の上西祐一朗先生がパートで内シャント手術を行います。

 慶應義塾大学医学部5,6年生のポリクリ教育を行うとともに、当院単独の研修システムで内科専攻医を受け入れて腎臓内科医を独自に育成する体制が整っております。木曜日の午後は透析室カンファレンスを施行し、チーム医療の熟成をめざし進化を続けます。(2018年6月更新)

<専攻医からの一言>
 佐野厚生総合病院に来て3ヶ月が経ちました。当院は病床数500床を超える病院であり、症例も大変豊富です。この3ヶ月間で、初発の1型糖尿病や、糖尿病性ケトアシドーシス、高浸透圧高血糖症候群、甲状腺クリーゼ、クッシング症候群など腎臓内分泌代謝疾患に関わる多くの症例を主治医として担当させていただきました。もちろん、今まで教科書でしか勉強してこなかった症例もありましたので、村上院長先生を始め、他科の上級医の方々に相談させていただきながら日々勉強させていただいております。

 腎臓内分泌代謝内科の業務内容としては、病棟患者様の血糖コントロール、シャント造設やVAIVT、週4回の透析当番、週2回の村上院長先生回診、毎週木曜日に腎生検、クルズスがあります。日々の日常業務の忙しさはもちろんありますが、それを超えるほど満足感を感じています。手技に関しても気管挿管、腰椎穿刺、腎生検、中心静脈カテーテル挿入など多岐に渡ります。
佐野は自然も豊かで、過ごしやすく、都会では経験できないよう時間の流れを感じています。充実した1年を過ごせる様、日々の診療を大切にしていきたいと思います。

(腎臓内分泌代謝内科 後期研修医2年 渡部統)

【対象疾患】
1. 腎臓病
・慢性腎炎、ネフローゼ症候群、急性腎不全、慢性腎不全、心腎不全

2. 高血圧
・治療抵抗性高血圧:原発性アルドステロン症、腎血管性高血圧

【対象症状】

 尿量が多い、尿量が少ない、尿がでない、血尿 、蛋白尿、足のむくみ、口渇、肥満、多尿、血糖値が高い、るいそう、乳汁分泌、甲状腺が腫れている、低血糖、発汗異常、血圧が高い、など

【主要な検査】
 一般血液・尿検査、各種ホルモン負荷検査、糖負荷試験、画像検査:超音波検査(腹部、頚動脈、甲状腺エコー)、脈派伝播速度検査、CT、MRI、血管造影、腎生検検査、SPP検査、InBody体液成分分析検査

【特徴】
1.腎臓病について

 腎炎やネフローゼ症候群に対して腎生検を施行し、診断は慶應義塾大学病院病理学教室の橋口明典先生が行います。ステロイドホルモン、免疫抑制剤、リツキシマブなどの分子標的治療薬を用いた最新の治療を行っております。IgA腎症の患者さんは、耳鼻科に扁桃腺摘出手術を依頼しております。腎不全治療として、血液透析、血液浄化法を行っております。

2.高血圧について

 薬が効きにくい治療抵抗性高血圧、重症の高血圧、2次性高血圧といわれる原発性アルドステロン症、腎血管性高血圧、褐色細胞腫の診療を中心に行っています。
 原発性アルドステロン症については慶應義塾大学と医療連携を行っております。3種類以上の血圧の薬を飲んでも、血圧のコントロールが悪い“治療抵抗性”の方は、一度内科を受診してください。

3.透析センターについて

腎臓内科は透析センターを管理し、(1)腎代替療法(血液透析、腹膜透析、腎移植)の説明、(2)血液透析の導入および合併症対応、(3)バスキュラーアクセス診療、(4)血液浄化法を行っております。

(1). 血液透析の導入について

腎機能低下が進行して、腎不全治療が必要となった場合には、血液透析療法、腹膜透析、移植療法の説明を十分に行ない、患者様側の意向を十分汲みとって治療方法を選択できるようにしています。透析療法としての「腹膜透析」や腎移植としての「生体腎移植」を希望される場合には、県内外の大学病院などの治療可能な医療機関に紹介となります。

(2). バスキュラーアクセスについて

血液透析に必要なバスキュラーアクセス(透析シャントなど)の作成や、VAIVTと呼ばれる血液透析用バスキュラーアクセスのインターベンションによる修復を行っております。

(3). 血液浄化法について

血液を体外循環して、血液中の病因物質を特異的に除去する以下のような専門治療を施行しています。
・ 顆粒球吸着療法,白血球吸着療法(潰瘍性大腸炎)
・ 血漿交換療法(肝不全,その他の特殊病態)
・ LDL吸着療法(閉塞性動脈硬化症)
・ エンドトキシン吸着療法(敗血症)
・ 腹水ろ過濃縮再静注療法(難治性腹水症)
・ 持続徐式血液ろ過療法(急性膵炎,術後肝不全)

【専門的な取り組み】

1.慢性腎臓病(CKD)診療の地域での取り組み

<慢性腎臓病(CKD)とは?>

CKD(慢性腎臓病)とは、腎臓の障害(蛋白尿など)、もしくは血液検査でeGFR(糸球体濾過率)が60 mL/分/1.73m2 未満の腎機能低下が3 カ月以上持続する状態です。
わが国の CKD 患者さんは 1,330 万人に達しているといわれています。成人の 8 人に 1 人が CKDであり、CKD は 21 世紀に出現した新たな国民病です。CKDは進行すると腎不全となり透析療法が必要になります。

なぜ慢性腎臓病(CKD)なのか?

・ CKD は心筋梗塞や脳卒中になる危険が多く、国民の健康を脅かしています
・ 日本で、透析患者が増加しており社会問題になっています
・ 糖尿病、高血圧などの生活習慣病が原因でCKDになる人が多い

慢性腎臓病(CKD)の地域連携について

佐野市には、推定でおよそ2万人弱ものCKD患者がおります。このように多くの CKD 患者さんの診療は、当院の腎臓専門医のみではできません。そこで、かかりつけ医との連携が必要となります。当院では、佐野市医師会や近隣の透析クリニックと継続的に勉強会を行い地域での慢性腎臓病(CKD)の診療の分担(紹介・逆紹介)に取り組んでおります。

2.原発性アルドステロン症(PA):慶應大学・佐野厚生総合病院連携パスについて

 原発性アルドステロン症は、高血圧の5~15%に認められます。治療抵抗性の高血圧であり、心臓病や脳卒中になる危険が高い病気です。診断されずに、適切な治療を受けていない場合があり、その診断と治療には専門性が求められております。当院では、佐野厚生総合病院、慶應義塾大学病院腎臓内分泌代謝内科と連携して、重複のない診療を行い、効率的で適切な診断と治療を行う連携パスを運用しております。
 このパスは、村上円人が前任地で始めたものです。複数の慶應大学関連病院でも、この連携パスが稼働し始めております。
原発性アルドステロン症の診断と治療の流れPA連携パス

3. 常染色体優性多発性囊胞腎症のトルバプタン治療の流れ⇒ ADPKDトルバプタン

4. 心腎不全に対するトルバプタンによる浮腫の治療⇒ tolv_浮腫

5. 日帰りトルバプタン導入の流れ⇒ tolv_日帰り
 入院が必要なトルバプタン導入の効率化をめざした取り組みです。

6. 微量アルブミン尿検診の推進事業⇒ 微量Alb尿住民健診
 糖尿病による透析患者減少を目的に、ビッグデータを用いて日本に先駆けて日野方式として始めたものであり、全国に広がっております。

診療実績

1)特殊血液浄化療法
 CHDF血漿交換白血球吸着LDL吸着PMXCART
H27 1 0 19 0 0 2
H26 14 0 5 8 2 2
H25 24 22 0 22 5 2
H24 8 11 9 0 2 1
H23 4 11 14 0 0 3
2)新規血液透析導入患者数
 新規導入患者数
H27 21
H26 28
H25 26
H24 24
H23 22
3)経皮的腎生検数
 新規導入患者数
H27 13
H26 10
H25 16
H24 18
H23 11

患者さんへ

急性期医療機関としての多数の患者様の診療責務を果たすために,急性期治療を終わられた方の早期退院(転院を含む)のご協力をお願いしています。そのため,入院から退院までが円滑に進むように退院調整担当職員(社会福祉士など)との面接をお願いすることがあります。また,同時に治療を行える患者様の数には上限があります。緊急の場合でも受入制限を行う場合があることをご了解下さい。
 尚,他院で透析治療を開始された方の当院での維持透析の受け入れは現在行っていません。

内分泌代謝内科

診療科紹介

糖尿病を中心に、脂質異常症、高尿酸血症・痛風などの代謝疾患、下垂体、甲状腺、副甲状腺、副腎、性腺などの内分泌疾患の診断、治療を行っています。

糖尿病外来患者数は約2000人で、糖尿病教育入院患者数は年間約50人です。糖尿病教育入院では、糖尿病教育、ビデオ学習、インスリン自己注射指導、自己血糖測定指導などを行い、合併症のチェックをしています。網膜症、腎症、心筋梗塞、壊疽などの合併症に対しては、必要に応じて他科とも連携して対応しています。 また、外科系の科に手術目的に入院した糖尿病患者さんの周術期の血糖管理も行っています。

内分泌疾患は甲状腺疾患が中心で、その他、下垂体、副甲状腺、副腎、性腺などの疾患にも対応しています。
 平成18年から日本糖尿病学会認定教育施設、平成22年から日本内分泌学会認定教育施設に認定されています

基本方針

健診で異常を指摘され、受診された患者さん、開業医の先生や当院の他科に通院中で血糖コントロールが不良あるいは内分泌疾患が疑われ紹介された患者さんなど、様々な理由で当科を受診されます。内分泌・代謝疾患全般に、診断、治療を行っており、必要に応じて教育入院や検査入院を受けていただいております。

診療実績

糖尿病外来患者数は約2000人で、糖尿病教育入院患者数は年間約50人です。甲状腺疾患以外の内分泌疾患の患者さんの数は少ないものの、あらゆる疾患に対応しています。

患者さんへ

糖尿病の患者数は年々増加しています。外科系疾患で救急受診し、手術が必要になる方の中には未治療の糖尿病の方が多くいます。血糖コントロールが不良のまま手術を行うと、敗血症などの様々な合併症を引き起こしやすくなるため、血糖コントロールがつくまで手術ができないこともあります。健診で異常を指摘されている方は放置せず、受診をお勧めします。
 また、通院しているにも関わらず血糖コントロールが不良な方は一度教育入院を受けることをお勧めします。長年血糖コントロールが不良だった方が、教育入院後、劇的に血糖が改善することがあります。普段、開業医の先生に通院している方でも教育入院は可能です。希望される方は、主治医の先生に紹介状を書いていただいたうえで受診下さるようお願いいたします。

放射線診断科

医師紹介

氏名出身大学
卒年
役職認定医・専門医専門領域
松久 顕之 東京医科歯科大
H24年
部長 放射線診断専門医
IVR専門医
 

(2018/11/01 更新)

診療科紹介

当院放射線科は常勤放射線専門医師1名、診療放射線技師18名、看護師5名、受付事務2名、非常勤読影医師数名で画像診断の業務を行っています。画像診断ではCT、MRI、X線TV、血管造影、RI、など最新鋭の機器を用いて画像を提供しています。得られた画像を専門医が臨床情報を参考に診断し、必要な検査や治療方針についての情報を各科医師に提供しています。
また、画像診断技術を応用したIVR(インターベンショナル・ラジオロジー)と呼ばれる低侵襲的治療も行っています。カテーテルを用いた肝動脈塞栓療法による肝腫瘍治療などがIVRです。これらは開腹手術よりも負担が少なく短時間で行えるといった利点があります。
当放射線科には乳房撮影の認定資格を取得した複数の女性技師や5名の看護師など、女性が多く活躍しています。以前は放射線科といえば男性の職場といった印象が強かったかと思いますが、現在は多くの検査において女性職員が携わっており、女性の患者さんにもより安心して医療の提供ができるよう努めています。

放射線診断科01

初めての検査や不安な気持ちを抱かれることも多いと思いますが、検査には看護師が付き添いますので、放射線関連以外のことでもお気軽にお尋ねください。

RIS・PACSシステムを導入

当院では平成21年10月にRIS・PACSシステムを導入しフィルムレス、ペーパーレス化を進めています。患者さんにより迅速で確実な画像提供ができるようさらに努力してまいります。

放射線診断科02 放射線診断科03

一般Ⅹ線撮影
胸部、腹部や骨格系の撮影を一般Ⅹ線撮影といいます。
俗に『レントゲン』といわれるものは、この一般Ⅹ線撮影を指す場合が多いです。
しかし、『レントゲン』とはⅩ線を発見した科学者(ノーベル賞の初代受賞者)の名前であり、正確にはⅩ線検査とは別の呼称です。
胸部の撮影は、主に肺や気管の様子、心臓の大きさを測るなどの目的で行います。腹部撮影はおなかのガスの状態や、結石の有無などが撮影の目的になります。

放射線診断科04

骨格系は整形外科領域の骨や関節の撮影が中心となりますが、頭、鼻、耳などの撮影も行われます。

放射線診断科05

X線撮影の際多くの方が医療被ばくの心配を心配されるかと思います。一般Ⅹ線撮影では少ない線量での撮影になりますので、撮影による身体への影響の心配はありません。
放射線撮影について疑問やご心配などありましたら、どうぞ遠慮なく、放射線科医、診療放射線技師にお尋ねください。
CT検査
CTとはComputed Tomographyの略で日本語ではコンピュータ断層撮影と言います。いわゆる『輪切り』といった体の断面の様子を見ることができます。

放射線診断科06

寝台に寝て、大きな丸い穴の中に入り移動しながら撮影をします。
検査部位・内容によっては、息を止めたり、造影剤を使用します。
検査時間は、検査部位・内容によって異なりますが、約5~15分程度です。

輪切りにした断面の画像を再構成することで、臓器や骨・血管を三次元的に表現することも出来ます。

放射線診断科07

副作用について

血管や病巣をわかりやすくするために、造影剤という薬剤を血管に注入しながら撮影を行う場合もあります。ごくまれですが、副作用により嘔吐する可能性がありますので、食事制限を行っております。また、ヨード過敏やアレルギー歴のある方は副作用が起こりやすいですので、検査前に十分な説明と問診をしています。
副作用の症状として、くしゃみ、吐き気、かゆみなどの軽い症状。また、非常に稀ですが重い症状は血圧低下、呼吸困難などを生じることもあります。
胸部やおなかの撮影では、呼吸の動きで画像が乱れることを抑えるために、息止めをお願いしています。当院に新たに導入されたCT装置では長くても10秒程度の息止めで撮影が可能です。検査後の制約はありません。車の運転や食事、お風呂も構いません。普段どおりの生活をしてください。
糖尿病薬を服用している方
服用している薬によっては通常の造影検査を行えない場合があります。服用している薬の名前を検査担当者にお知らせください。
造影剤を使用する場合
造影剤を使用する場合「同意書」が必要となります。検査当日には外来受診時に渡された同意書をお持ちください。忘れますと新たに同意書を作成する必要があります。
CT検査で造影剤を使われた方へ
検査後は、水分(水・お茶など)をいつもより多めに摂って下さい。
造影剤は24時間以内に99%尿と一緒に排出されます。水分の制限がある方は、医師に相談して下さい。
検査後、吐き気や発疹などの症状を感じたらすぐに病院へ御連絡下さい。
電話番号:0283-22-5222(代)
MRI検査
MRIとは(Magnetic Resonance Imaging:磁気共鳴画像)の略称です。非常に強い磁石と電波を利用して、人体の様々な断面を撮像する検査です。当院では現在2台のMRI装置が稼動しており、様々な部位・疾患に対して必要な情報を提供しています。CTとは異なりX線を使用しません。検査時間は約20~30分です。検査時には着替えをしていただき、ヘアピン、ネックレス、時計、カード類などは外していただきます(準備室に鍵付きロッカー有)。

放射線診断科08

検査中は検査台が円筒状の装置内に入り、カンカン、ガーガーと大きな音が続きます。検査中、体を動かさないようにご協力ください。検査部位によっては呼吸の合図により息を止めて頂くこともあります。また、撮影装置の大きな音を予防するために音楽を流したヘッドホンを使用することも出来ます。(完全には音を消すことはできません。)
検査中気分が悪くなったり、用事がある場合には装置にマイクがついていますので、お声掛けして頂くか、あらかじめブザーを持って頂いてお知らせして頂く事ができます。

放射線診断科09

MRI検査室は強い磁石の力がはたらいています。磁石にひきつけられたり、画像に影響するおそれのあるもの、破損のおそれのあるものは検査前に担当者がチェックし、あらかじめ取り外して頂きます。検査部位の近くにファスナーなどがある場合には検査着に着替えて頂くこともあります

MRI室内に持ち込めないもの

•金属類:時計、メガネ、ライター、鍵、アクセサリー(ピアス、ネックレス、指輪)、ヘアピンなど
•磁気カード:キャッシュカード、テレホンカード、定期券、駐車券、診察券など
•その他:携帯電話、補聴器、入れ歯、カイロ、湿布など

以下の方は検査を受けられない場合があります。担当者にお知らせください。

•心臓ペースメーカーなどの刺激電極を装着されている方
•体内に金属性のものを埋め込まれている方
•妊婦または妊娠している可能性のある方
•閉所恐怖症のある方
MRI検査をより詳しく行う場合には造影剤を使用することがあります。その場合には、検査前に通常腕の静脈に点滴を取り、検査の途中で造影剤を使用します。以下の方は造影剤を使用できないことがありますので、事前に担当者にお申し出下さい。
•喘息がある方
•アレルギー体質の方
•今までに造影剤で気分が悪くなったり、じんましんが出たりしたことがある
•授乳中の方
•腎機能の悪い方、血液透析を行っている方
造影剤を使用する検査では、「同意書」が必要になります。検査当日には外来受診時に渡された同意書をお持ちください。忘れますと新たに同意書を作成する必要があります
血管造影(IVR)
Ⅹ線写真では血管を見ることができませんが、造影剤を血管に注入し撮影すると、その様子を見ることができます。直径1~2mmのカテーテルと呼ばれる細い管を目的の血管まで到達させ造影剤を注入し、Ⅹ線を使って連続的に血管の流れを撮影します。血管撮影装置を使い、骨や軟部組織を画像処理によって消去し、目的とする血管のみを描出することができ、病気の診断、評価にとても役立ちます。近年では検査のみならず、カテーテルを使って治療を行うIVRも盛んに行われています。

放射線診断科10

心臓カテーテル検査
心臓カテーテル検査、治療の対象となる疾患は狭心症や心筋梗塞といった虚血性心疾患などがあります。
 狭心症とは、動脈硬化により心臓を栄養している冠動脈が狭くなり、心筋に十分な血液が送られなくなる病気です。一過性の虚血が起こり胸痛や圧迫感等の症状を伴います。

放射線診断科11

心筋梗塞とは、冠動脈が完全につまった状態に陥り、その先に血液が流れなくなり心筋が壊死してしまった状態で、激しい胸痛が長く続きます。
狭くなったり、つまってしまったりした冠動脈に対して、カテーテルを用いて治療を行います。腕や手首、足の付け根の動脈からカテーテルを挿入し、バルーンやステントを用いて血管を元の太さに戻し血流を回復させる治療をします。

放射線診断科12

Ⅹ線TV検査
主に上部消化管(食道・胃・十二指腸・小腸)や下部消化管(大腸)の検査を行います。
どちらともバリウムと空気を注入し粘膜に付着させ撮影を行います。上部消化管検査ではバリウムを飲んでいただき、ポリープをはじめ、がん、炎症性病変など調べる検査です。大腸検査は肛門からバリウムを注入し、上部消化管と同様に検査を行います。

放射線診断科13

胃や腸のバリウム検査を行う際、事前に胃や腸の動き(ぜんどう運動)を抑制する薬を注射します。ぜんどう運動が活発だと、せっかく飲んだバリウムが胃や腸の外へと運ばれてしまうためです。また、この注射の副作用として、検査後しばらく目の焦点が合わせづらくなることがあります。検査後の車や自転車等の運転は、しばらく時間をおいてからするようにして下さい。
骨密度測定
2種類のX線を用いて骨の内部に含まれるカルシウム、リン、マグネシウムなど(骨塩)の量の測定や、骨粗しょう症をはじめ様々な疾病の診断、治療及び経過観察に用いられます。基本的に腰椎、大腿骨の測定を行います。検査はベッドに仰向けに寝ていただくだけです。痛み等は全くありません。Ⅹ線の量もごく僅かですので被ばくの心配もありません。
検査時間はお着替えから検査終了まで30分程度です。

放射線診断科14

乳腺撮影装置
放射線診断科15 乳房のX線検査でマンモグラフィ―と呼ばれます。

乳房は柔らかい組織でできているために、撮影に適した専用の装置を使います。
乳房全体が撮影フィルムの中にもれなく写し出されるように、片方の乳房に2方向の撮影を行います。また特に微細な組織を観察するためにスポット撮影と呼ばれる拡大像を追加撮影することがあります。
圧迫板と呼ばれる板で乳房を挟み、乳房を薄く広げる様に撮影します。 乳房は主に乳腺(乳管や結合組織など)と脂肪で構成されています。 乳がんは乳腺から発生するため、乳腺がよく見える写真を撮る必要があります。 乳房を薄く広げることにより、乳腺を広げて分離させ、乳腺がよく見えるようにしています。 撮影した写真を左右見比べて、左右で異なるところはないか、乳腺の構築が乱れているところはないか、 腫瘤や石灰化はないかなどをみています。

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マンモグラフィー撮影ではなぜ圧迫が必要か

マンモグラフィ―撮影では乳房を挟んで写真を撮ります。乳房は立体的で厚みもありそのまま撮影すると乳腺や脂肪、血管などと重なるとその陰に腫瘍が隠れてしまうことがあります。
乳房を挟み組織を薄く引き延ばして撮影をすることで、重なりをなくし、また放射線の被ばく量を少なくすることもできます。適切な圧迫と有用な画像を得るために女性放射線技師がポジショニングを行います。この時圧迫を伴いますがよい画像を得るために重要ですので、ご協力をお願いいたします。
撮影装置の圧迫板には、安全機構が備わっており一定以上の圧力では停止いたします。ただし、痛みの強い方、皮膚に炎症や外傷がある方などは圧迫なしの撮影、または撮影の中止をすることがあります。

超音波検査(エコー)とマンモグラフィー

超音波検査は超音波という人には聞こえない音を発し臓器に当てて返ってくる反射の様子を画像にする検査です。やまびこ(エコー)と同じ原理です。そのため、超音波検査はよくエコーと呼ばれます。超音波は放射線ではなく音を使っていますので、放射線被ばくはありません。
プローブと呼ばれる機械の先端を乳房に押し当て、断面の画像を得ます。この画像を見ながら診断を行います。放射線被ばくを避けたい妊婦の方や、若年の方、また乳房に痛みや炎症外傷があり圧迫に耐えられない方、強い乳腺症などで良好な撮影ができない方などは超音波が適しているといわれます。超音波は数ミリの手に触れないしこりを見つけだすことができます。
がんの初期症状の1つである石灰化を写し出すにはマンモグラフィーの方が適しています。このように、検査の選択はその方の状態によって行われます。
このようにそれぞれの検査の特性を生かして、必要に応じて両方の検査を組み合わせることが病気の早期発見につながります。
もし、以前に受けた手術の傷や、ご自分で気になる個所やしこり等ございましたら担当技師にお知らせください。撮影の際役立つ情報となり、より良い撮影につながります。
検査の内容を十分ご理解、ご協力いただく事がより良い撮影、すなわち病気の早期発見へとつながっていきます。
不明な点などございましたらご遠慮なく担当技師にお尋ねください。
アイソトープ(核医学)検査
核医学検査、または検査によって得られる診断用画像のことを、一般的にシンチ(シンチグラフィ)と言います。また、放射線を放出する性質のある物質を放射性同位元素(radioisotope:RI)と言い、検査に使われる薬を放射性医薬品と言います。
放射性医薬品を注射などで体内に投与し、ガンマカメラという特殊な装置で撮影を行います。投与された放射性医薬品の体内の分布を見ることにより、臓器・組織の生体機能や腫瘍の活動性や広がりを調べたり、各種臓器の代謝や血流の様子から形態的情報のみならず、機能的情報まで把握することができます。
このように核医学検査は、X線CTやMRIによる形態画像では得られにくい臓器・組織の生理学的機能情報や代謝情報を画像に表すことが出来る他、定量性にも優れた特徴を持つため、治療方針の決定、治療効果の判定や予後予測に重要な検査方法となっています。

放射線診断科17

補聴器外来

佐野厚生総合病院耳鼻咽喉科部長
日本耳鼻咽喉科学会補聴器相談医
身体障害者福祉法第15条指定医
補聴器適合判定医
大久保啓介

幸せを呼ぶ補聴器

補聴器は、聞こえが悪くて困っている方を「幸せにする医療機器」です。
最も適した補聴器が選択され、時間をかけてしっかりと調整していけば、その補聴器は、聞こえに困っている方と、その周りの方々に「笑顔」を与えてくれる道具になります。

はじめに

高いお金を出して買った補聴器がタンスの肥やしになっていないでしょうか?あるいはそのような方が身近にいらっしゃいませんか?

実は、補聴器はメガネと違って、使いこなすにはトレーニングが必要なのです。当院は補聴器を購入する前の調整に力を入れています。
一般外来、補聴器外来の流れについて、簡単に説明します。

補聴器外来の流れ

【一般外来】

聞き取りの不自由を感じている場合に、耳の状態や聴力検査などから、補聴器をお勧めするかどうかを判断します。補聴器をご本人がその不自由を改善する意欲があることがとても重要です。

【補聴器外来】

原則、毎週木曜日の午後の予約外来です。約3ヵ月間、補聴器を貸し出しします。診察および検査は保険診療で行いますが、補聴器の貸出はどの形式も一切無料です。2週間毎に補聴器外来で補聴器の調整を行います。ここでは、補聴器に徐々に馴れることが重要です。補聴器に十分納得と満足が得られたら、はじめて購入となります。すでにお持ちの補聴器も同様に調整します。

【一般外来・補聴器外来】

3?6ヶ月に1回の頻度でフォローアップを行います。聴力の変化や耳の状態をチェックします。補聴器のアフターサービスを行います。

補聴器を購入する前に、必ず耳鼻咽喉科で診察を
処置や手術によって聞こえが良くなることもあります。また、聞こえが悪い原因はさまざまですが、思わぬ病気が見つかることもあります。まず、耳鼻咽喉科の受診をお勧めします。

お薬や処置、あるいは手術によって、聞こえが治る可能性のあるものはできるだけ治療をした上で、本当に補聴器が必要かどうかをしっかり見極めます。

しっかり見極め図

自分に合った補聴器に出会うために

補聴器を選ぶ基準とは、何でしょうか?

      • 値段?
      • デザイン?
      • 多機能?
      • ブランド?

たしかに、それらは機種を選ぶのに大事です。
でも、もっと重要なことがあります。

どちらの耳に装着したら良いのか?どんな形の補聴器がふさわしいのか?高機能は本当に必要なのか?その補聴器では装用者のニーズに応えられるのか?安い補聴器ではわるいのか?その音質は、自分に合っているか?

必要度のバランス図

多くの補聴器が出回っているなか、自分自身にあった1台の補聴器を選ぶのは実に大変な作業です。
補聴器外来では、診察および聴力検査の結果をもとに、ご本人の希望をもとに適切な補聴器を決定します。
最も安い価格帯の補聴器で多くの方が十分満足が得られてます。

補聴器の適応と・装用する耳を判断します。形式(耳掛け型・耳あな型)を選びます。必要な機能を選びます。

当院の補聴器外来ではシーメンスをはじめ、欧米の大手メーカーのほとんどを取り扱っています。
高機能の補聴器は確かに良い面もあります。それよりも、時間をかけてしっかりと調整することがはるかに重要です。

3ヶ月間の貸出試聴

補聴器を希望する方の話をよく聞いた上で、もっとも適した補聴器を提示し、電池を含め約3ヶ月間無料で貸し出し試聴を行っています。耳の型を取ったからとしても、無理に購入をすすめることは一切ありません。調整中に他社の補聴器を試すことも可能です。

2週間ごと、3ヶ月間の調整

補聴器を1人1人に合わせる調整作業を、補聴器を販売する前に徹底して行います。
2週間ごとに外来にお越し頂きます。調整には約3ヶ月程度かけています。

当院での補聴器調整は、原則として当院に常勤している言語聴覚士が主導して行っています。

3ヶ月間の「脳トレ」

実は、この調整中に、脳内は「トレーニング」を行っていると考えられています。
以下は、済生会宇都宮病院耳鼻咽喉科診療部長の新田清一先生からの引用です。

「難聴の方の多くは内耳の機能が弱く、音が脳に届く量が少なくなっています。つまり使っていない聴覚の脳の部分が多いのです。そこにいきなり補聴器で大きな音を入れると、脳がびっくりして不快感を覚えます。そのため、ある程度の大きさの音から徐々に音を大きくして、脳を馴らしていく必要があります。脳のトレーニングをするようなモノです。」

「人間の脳は優秀で、何歳になっても変化する『可塑性』という力を持っています。補聴器をこまめに調整しながら、しっかり脳をトレーニングすると、何歳になっても言葉の聞き取りを良くすることができます。」 (平成22年6月6日 下野新聞 朝刊より)。

視聴・調整・脳トレ図

調整済みの補聴器を購入

「脳トレーニング」と「調整」を同時に行う、3ヶ月間の貸出試聴を経て、患者がその補聴器の有用性について十分納得した時点で、あらためて購入の有無を判断していただきます。
無理に購入する必要は全くありません。

他店で購入した補聴器も調整可能

補聴器外来の役割は、聞こえの改善のお手伝いをすることです。補聴器の販売が目的ではありません。
認定補聴器技能者のご協力のもと、国内に流通している欧米のメーカーの多くの補聴器を、当院で調整することが出来ます。

高いお金を出して買っては見たものの、「うるさい」「聞こえない」などを理由に使わなくなり、宝の持ち腐れになっている補聴器は、あなたのお家にありませんか?
是非一度、外来にご相談下さい。本人が補聴器に対する前向きな気持ちを持っている限り、我々はできるだけその気持ちに応えていきます。
再調整には1?2ヶ月程度かかることがあります。アナログ式や、一部の補聴器は対応できないこともあります。

最後に

補聴器の調整と、脳のトレーニングにはある程度の時間と手間がかかります。どうかあせらずに、幸せを呼ぶ「補聴器」に、じっくりと向き合っていきましょう。
補聴器外来は予約制です。一般外来から予約します。

当院は、補聴器適合検査を行うたの厚生労働大臣が定める施設基準に適合しており、各種聴力検査を正しく行っています。

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