令和元年度 佐野厚生総合病院 病院指標

医療法における病院等の広告規制について（厚生労働省）
  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等（診療科別患者数上位５位まで）
  3. 初発の５大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等（診療科別患者数上位５位まで）
  7. その他（ＤＩＣ、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率）
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0～ 10～ 20～ 30～ 40～ 50～ 60～ 70～ 80～ 90～
患者数 635 148 258 432 496 503 1151 1675 1273 342
当院では60歳以上の入院患者さんが非常に多くなる傾向にあります。当院の所在地である栃木県佐野市が属する両毛二次医療圏は将来においても高齢化率が高いと推測されており、この傾向は今後さらに強くなる見込みです。
一方、新生児医療にも力を入れており、出生間もない赤ちゃんも数多く近隣から受け入れております。
診断群分類別患者数等（診療科別患者数上位５位まで）ファイルをダウンロード
内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
060100xx01xx0x 小腸大腸の良性疾患（良性腫瘍を含む。） 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 定義副傷病なし 102 4.23 2.63 0.00% 69.75
050130xx99000x 心不全 なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 95 23.09 17.71 4.21% 79.99
040040xx9910xx 肺の悪性腫瘍 なし 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし 78 4.35 3.34 0.00% 72.32
060340xx03x00x 胆管（肝内外）結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 77 12.38 9.79 1.30% 71.56
050050xx99100x 狭心症、慢性虚血性心疾患 なし 手術・処置等1１あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 72 3.6 3.01 4.17% 68.33
内科で最も多い症例は小腸大腸のポリープを内視鏡で切除する症例です。DPC名称は「小腸大腸の良性疾患」となっておりますが、切除したポリープを病理検査してみると悪性である場合もあります。近年、小腸大腸のポリープ切除は外来で行うのが主流であり、当院でも同様ですが、高齢の患者さんでリスクが高いと判断された場合は入院での治療をお勧めしており、平均在院日数が全国よりも長いのはそのためです。
続いて心不全の症例、肺の悪性腫瘍に対する化学療法の症例となっております。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア（15歳以上） ヘルニア手術　鼠径ヘルニア等 93 4.88 4.85 0.00% 68.32
060335xx02000x 胆嚢水腫、胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 50 6.22 7.13 0.00% 59.16
060035xx01000x 結腸（虫垂を含む。）の悪性腫瘍 結腸切除術　全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 34 14.12 15.02 0.00% 74.03
090010xx01x0xx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術　乳房部分切除術（腋窩部郭清を伴うもの（内視鏡下によるものを含む。））等 手術・処置等2なし 30 11.33 10.34 3.33% 61.7
060150xx03xxxx 虫垂炎 虫垂切除術　虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等 23 8.74 5.45 0.00% 39.09
当院の外科は消化器外科と乳腺外科で構成されております。最も多い症例は鼠径ヘルニアの手術症例です。鼠径ヘルニアとはお腹の中にあるはずの腹膜や腸の一部が、鼠径部（足のつけね部分）の筋膜の間から皮膚の下に出てきてしまう疾患です。一般的には「脱腸」とも呼ばれます。短い入院で済みますので、手術による治療を選択される患者さんが多い傾向です。
２番目は胆石や胆嚢炎に対して腹腔鏡下で胆のうを摘出する症例です。腹腔鏡下手術は開腹手術に比べてお腹の傷も小さく済み、患者さんの体の負担も軽くなります。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術　肩、股等 145 37.26 25.94 7.59% 80.52
160760xx97xxxx 前腕の骨折 あり 51 3.71 5.54 0.00% 54.12
070343xx99x1xx 脊柱管狭窄（脊椎症を含む。）　腰部骨盤、不安定椎 なし 手術・処置等2１あり 40 2 2.73 0.00% 71.47
070343xx01x0xx 脊柱管狭窄（脊椎症を含む。）　腰部骨盤、不安定椎 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術（多椎間又は多椎弓の場合を含む。）　前方椎体固定等 手術・処置等2なし 36 28.44 20.93 2.78% 69.11
070350xx97xxxx 椎間板変性、ヘルニア その他の手術あり 33 17.64 15.61 0.00% 48.85
当院の整形外科には脊椎センターが設立されており、脊椎の手術症例（この表の中では３、4、５番目の症例が該当）の患者さんが多く入院しております。高齢の方が多い地域柄、転倒による大腿部付近の骨折の患者さんも急患で多く受け入れており、症例数では一番多くなっております。高齢の方は内科など他の診療科の合併症を持つ方も多く、そういった方への対応が可能であることが総合病院の強みです。
産婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
120180xx01xxxx 胎児及び胎児付属物の異常 子宮全摘術等 73 9.32 9.66 0.00% 33.58
120060xx01xxxx 子宮の良性腫瘍 子宮全摘術等 59 9.37 9.71 0.00% 43.41
120070xx02xxxx 卵巣の良性腫瘍 卵巣部分切除術（腟式を含む。）　腹腔鏡によるもの等 46 6.04 6.21 0.00% 40.59
120260xx99xxxx 分娩の異常 なし 45 7.73 4.75 0.00% 30.27
12002xxx02x0xx 子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮頸部（腟部）切除術等 手術・処置等2なし 34 5.59 3.13 0.00% 39.47
当院の産婦人科は産科領域の手術症例を中心に患者さんを受け入れております。地域の産院や病院とも連携しており、深夜の緊急手術、緊急搬送が必要な患者さんも多くいらっしゃいます。
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
140010x199x00x 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害（出生時体重2500g以上） なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 117 7.19 6.17 2.56% 0
040090xxxxxx0x 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症（その他） 定義副傷病なし 68 5.62 6.19 1.47% 1.41
150040xxxxx0xx 熱性けいれん 手術・処置等2なし 55 3.58 3.81 0.00% 1.89
010230xx99x00x てんかん なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 36 2.53 7.10 0.00% 3.81
140010x299x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害（出生時体重1500g以上2500g未満） なし 手術・処置等2なし 28 9.18 11.16 3.57% 0
当院の小児科は、新生児医療、人工呼吸や蘇生症例、重症心身障害児の診療に力を入れており、対象患者の拡大や他医療機関との連携を強化した結果、特に早産や低体重出生児の患者さんを多く受け入れることができております。最も患者数の多い早産や低体重出生児症例の平均在院日数が長いのは、近隣の医療機関の中で、より短い週数の早産児、より低い体重の低体重出生児の受け入れを行っているためです。
耳鼻咽喉科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
030240xx99xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 なし 52 5.46 5.45 0.00% 40.29
030390xx99xxxx 顔面神経障害 なし 29 7.1 9.13 0.00% 55.62
030230xxxxxxxx 扁桃、アデノイドの慢性疾患 26 7.23 7.80 0.00% 8.46
030428xxxxxxxx 突発性難聴 21 7.1 8.93 0.00% 57.71
030350xxxxxxxx 慢性副鼻腔炎 20 7.55 6.80 0.00% 51.7
耳鼻咽喉科では若い方に多い扁桃アデノイドの慢性疾患、扁桃周囲膿瘍の患者さんを中心に幅広く患者の受け入れを行っております。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 29 10.55 9.67 0.00% 74.55
010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫（非外傷性硬膜下血腫以外）（JCS10未満） なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 28 30.64 18.81 35.71% 69.75
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 23 11.48 7.34 0.00% 64.57
010060x2990401 脳梗塞（脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満） なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2４あり 定義副傷病なし 重症度等発症前Rankin Scale 0、1又は2 16 18.19 16.13 6.25% 66.63
010050xx02x00x 非外傷性硬膜下血腫 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし - 9.14 11.86 0.00% 73.71
脳神経外科では脳梗塞や脳出血といったいわゆる脳卒中による患者さんが多く入院しております。これらの症例で行う手術は緊急性が高いものが多く、時間外や深夜などに緊急手術を行うことが多いのも、脳神経外科の特徴です。
※個人の特定を避けるため10件未満は非表示となっております
呼吸器外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx97x0xx 肺の悪性腫瘍 あり 手術・処置等2なし 47 18.47 11.51 0.00% 71.53
040200xx01x00x 気胸 肺切除術等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 25 8.16 10.18 0.00% 33.12
040040xx9910xx 肺の悪性腫瘍 なし 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし - 2 3.34 0.00% 68.5
040020xx97xxxx 縦隔の良性腫瘍 あり - 10.14 8.34 0.00% 59.86
040040xx99040x 肺の悪性腫瘍 なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2４あり 定義副傷病なし - 10.57 9.59 0.00% 63.29
呼吸器外科は肺の悪性腫瘍の切除術を行う患者さんが多く、続いて気胸の手術を行う患者さん、肺の悪性腫瘍に対する化学療法の患者さんと続いております。
気胸は若い痩せ型の体形の方に多く、肺に穴が開いて空気が抜けて萎んでしまう病気です。原因不明であることも多く、重症の場合は緊急性が高い疾患です。
※個人の特定を避けるため10件未満は非表示となっております
形成外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
020230xx97x0xx 眼瞼下垂 あり 手術・処置等2なし 15 2.07 3.10 0.00% 70
070010xx970xxx 骨軟部の良性腫瘍（脊椎脊髄を除く。） その他の手術あり 手術・処置等1なし - 4.63 4.67 0.00% 53.63
070520xx97xxxx リンパ節、リンパ管の疾患 あり - 10.75 8.71 0.00% 65.25
080007xx010xxx 皮膚の良性新生物 皮膚、皮下腫瘍摘出術（露出部）等 手術・処置等1なし - 3.75 4.01 0.00% 40
070010xx010x0x 骨軟部の良性腫瘍（脊椎脊髄を除く。） 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術等 手術・処置等1なし 定義副傷病なし - 7.83 5.41 0.00% 58
形成外科領域では様々な病態の疾患の診療を行っております。皮膚の悪性腫瘍の患者さんも地域から多く紹介され、手術を行っております。
※個人の特定を避けるため10件未満は非表示となっております
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
110080xx991x0x 前立腺の悪性腫瘍 なし 手術・処置等1あり 定義副傷病なし 75 3.35 2.49 0.00% 71.48
110080xx9903xx 前立腺の悪性腫瘍 なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2３あり 69 8.12 14.52 0.00% 72.8
110080xx01xxxx 前立腺の悪性腫瘍 前立腺悪性腫瘍手術等 16 12.94 12.18 0.00% 68.44
110070xx02021x 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術　経尿道的手術 手術・処置等1なし 手術・処置等2２あり 定義副傷病あり 14 13.43 12.84 0.00% 78.93
110060xx99x20x 腎盂・尿管の悪性腫瘍 なし 手術・処置等2２あり 定義副傷病なし 13 10.23 10.84 0.00% 69.92
2019年1月より泌尿器科の常勤医師が赴任し、入院加療が開始されております。副腎腫瘍、腎細胞癌、腎盂・尿管癌、膀胱癌、尿道癌、前立腺癌、精巣（睾丸）癌などの悪性疾患、前立腺肥大症、神経因性膀胱、過活動膀胱、尿失禁などの排尿障害、尿路・性器感染症、尿路結石症、男性不妊症、性機能障害（ED）、先天性尿路・性器奇形など多岐にわたり診療を行っております。
2020年度は前立腺悪性腫瘍に対するロボット支援手術（保険適用）も開始致しました。
皮膚科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
080010xxxx0xxx 膿皮症 手術・処置等1なし 12 17.5 12.55 0.00% 69.08
080110xxxxx0xx 水疱症 手術・処置等2なし - 32.25 28.56 12.50% 69.25
161070xxxxx00x 薬物中毒（その他の中毒） 手術・処置等2なし 定義副傷病なし - 6.33 3.52 0.00% 64.5
080020xxxxxxxx 帯状疱疹 - 8 9.00 0.00% 67
080050xxxxxxxx 湿疹、皮膚炎群 - 9.67 10.67 0.00% 22
皮膚科では蜂窩織炎による入院患者さんが多くなっております。３番目の薬物中毒はマムシなどに咬まれたことによる入院症例です。
※個人の特定を避けるため10件未満は非表示となっております
初発の５大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準（※）		 版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 46 12 11 26 21 11
大腸癌 35 31 38 24 20 38
乳癌 23 19 1 1 2 5
肺癌 34 22 52 58 122 43
肝癌 5 13 4 6 21 45
※ 1：UICC TNM分類，2：癌取扱い規約
総合病院としてステージの低い手術適応の患者さんはもちろん、ステージ３，４といった化学療法を中心に治療を行う患者さんの対応も行っております。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数		 平均年齢
軽症 19 10.00 59.26
中等症 115 21.15 78.35
重症 36 29.89 84.53
超重症 1 3.00 90.00
不明
市中肺炎は高齢になるほど重症化しやすく、入院も長期化する傾向にあります。この地域は高齢化率が県内でも高いため、今後の対策が求められます。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 178 27.58 74.70 15.17
その他 6 19 77.33 16.67
発症から３日以内の脳梗塞の患者さんが多く入院されております。当院ではリハビリテーション科との連携も強化されており、脳梗塞の治療から早期のリハビリテーションの開始までシームレスな診療を行うことができるよう心がけております。
栃木県は脳血管疾患の死亡率も高く、高齢化率の高い当地域においてはより強化が必要とされる分野と考えております。
診療科別主要手術別患者数等（診療科別患者数上位５位まで）ファイルをダウンロード
内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術（長径２ｃｍ未満） 116 2.92 3.91 0.86% 72.01
K6152 血管塞栓術（頭部、胸腔、腹腔内血管等）（選択的動脈化学塞栓術） 55 1.53 7.56 0.00% 73.51
K654 内視鏡的消化管止血術 47 2.47 17 2.13% 72.47
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 46 4.35 18.61 0.00% 77.3
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術（その他） 41 4.49 6.22 2.44% 70.17
内科にて行う手術で最も多いのは内視鏡で行う大腸のポリープ切除術です。手技の名称はポリープ切除ですが、悪性腫瘍を切除する場合もあります。２番目は肝細胞がんに対して行う血管塞栓術です。これは肝動脈化学塞栓術(TACE)といい、足の付け根の動脈からカテーテルを挿入し、肝臓内の腫瘍につながる細い動脈に抗癌剤などを入れ、動脈の血流を遮断して腫瘍細胞を壊死させるという、体にやさしく効果の高い治療法です。３番目は胃や食道の急性出血などに内視鏡で行う止血術です。内科で行う手術は消化器内科で行うものが多くなっております。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術（大腿） 106 2.03 29.96 3.77% 78.05
K0821 人工関節置換術（膝） 56 2.41 22.38 5.36% 69.36
K0811 人工骨頭挿入術（股） 48 3 33.08 10.42% 83.1
K0462 骨折観血的手術（前腕） 38 2.45 18.13 0.00% 58.63
K1422 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術（後方又は後側方固定） 36 3.64 30.33 8.33% 69.58
整形外科における手術は高齢者の転倒などによる大腿部の骨折に対するものや、脊椎の手術を多く行っております。
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K6335 鼠径ヘルニア手術 86 1.09 2.92 0.00% 69.06
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 60 1.25 3.87 0.00% 58.22
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 34 3.71 14.09 0.00% 72.71
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術（虫垂周囲膿瘍を伴わないもの） 22 1.45 6.45 0.00% 37.59
K4762 乳腺悪性腫瘍手術（乳房部分切除術（腋窩部郭清を伴わない）） 17 1.53 3.06 0.00% 58.29
外科で件数が多いのは鼠径ヘルニア手術です。鼠径ヘルニアとは、本来ならお腹の中にあるはずの腹膜や腸の一部が、鼠径部の筋膜の間から皮膚の下に出てくる下腹部の病気です。（一般的には「脱腸」とも呼ばれます）手術を行うものの、３日～４日程度で退院できる患者さんが多いです。続いて腹腔鏡下の胆嚢摘出術、乳癌の切除手術、となっております。腹腔鏡下で行う手術は体にやさしく、入院の日数も短く済むのが特徴です。
産婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K8982 帝王切開術（選択帝王切開） 84 3.8 7.39 0.00% 33.77
K8981 帝王切開術（緊急帝王切開） 60 1.85 7.35 0.00% 30.42
K877 子宮全摘術 52 0.98 7.44 0.00% 45.29
K8882 子宮附属器腫瘍摘出術（両側）（腹腔鏡） 50 1.08 4.02 0.00% 40.32
K867 子宮頸部（腟部）切除術 35 1.17 3.43 0.00% 39.63
当院の産婦人科はお産の患者さんを多く受け入れており、これに関連する手術が上位を占めております。
耳鼻咽喉科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K3772 口蓋扁桃手術（摘出） 32 1.19 5.81 0.00% 20
K368 扁桃周囲膿瘍切開術 16 0.13 5.25 0.00% 41
K340-6 内視鏡下鼻・副鼻腔手術４型（汎副鼻腔手術） - 1 6 0.00% 46.44
K4611 甲状腺部分切除術、甲状腺腫摘出術（片葉のみ） - 1 6.11 0.00% 63.33
K3932 喉頭腫瘍摘出術（直達鏡） - 1 2.75 0.00% 70.25
耳鼻科では内視鏡下で行う手術を多く行っております。年齢を見ると全体的に若い患者さんが多くなっており、特に口蓋扁桃手術は10代の方に行うことも多い手術です。
※個人の特定を避けるため10件未満は非表示となっております
呼吸器外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K5131 胸腔鏡下肺切除術（肺嚢胞手術（楔状部分切除）） 30 4.97 4.73 0.00% 39.83
K514-23 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術（肺葉切除又は１肺葉を超える） 23 4.13 12.43 0.00% 70.83
K514-22 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術（区域切除） - 3.33 10.56 0.00% 71.11
K513-2 胸腔鏡下良性縦隔腫瘍手術 - 2.8 5 0.00% 59.2
K514-21 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術（部分切除） - 3.4 9 0.00% 65.4
気胸や肺癌に対する胸腔鏡下の手術を中心に行っております。胸腔鏡の手術は開胸手術に比べて体にやさしく、入院の日数も短く済むのが特徴です。
※個人の特定を避けるため10件未満は非表示となっております
形成外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K2191 眼瞼下垂症手術（眼瞼挙筋前転法） 15 0 1.07 0.00% 70
K0063 皮膚、皮下腫瘍摘出術（露出部以外）（長径６ｃｍ以上１２ｃｍ未満） - 0.56 3.78 0.00% 45.56
K628 リンパ管吻合術 - 3.38 6.38 0.00% 65.25
K0301 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術（躯幹） - 1.17 5.67 0.00% 58
K0072 皮膚悪性腫瘍切除術（単純切除） - 1 8.2 20.00% 76
上位５項目の表示だと症例数が少なく感じますが、これは形成外科の手術が非常に多岐にわたっているためであり、当院の形成外科は手術室にて麻酔下で行うものだけでも年間300件を超える手術を行っております。
※個人の特定を避けるため10件未満は非表示となっております
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 34 0.29 10.88 0.00% 75.03
K1771 脳動脈瘤頸部クリッピング（１箇所） - 0.56 39.89 33.33% 59.11
K1643 頭蓋内血腫除去術（開頭）（脳内） - 0.25 35.25 75.00% 70.75
K1692 頭蓋内腫瘍摘出術（その他） - 2.5 33.5 0.00% 55.75
K150 脳膿瘍排膿術 - 4.5 75 50.00% 70.5
脳神経外科は頭蓋内の出血や腫瘍に対する手術を行っております。疾患の特性上ほとんどが緊急手術であり、救急の求めにできる限り応じることができるよう体制を整えてまいります。栃木県は脳卒中による死亡率が高く、当院においてもより一層強化をしていきたいと考えております。
※個人の特定を避けるため10件未満は非表示となっております
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K8036ｲ 膀胱悪性腫瘍手術（経尿道的手術）（電解質溶液利用） 25 2.88 6.6 0.00% 74.6
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 19 1.63 23.63 0.00% 77.16
K843 前立腺悪性腫瘍手術 16 1.13 10.81 0.00% 68.44
K7811 経尿道的尿路結石除去術（レーザー） - 4.38 7 0.00% 62.5
K8411 経尿道的前立腺手術（電解質溶液利用） - 2.2 5.8 0.00% 68.8
2019年1月より泌尿器科の常勤医師が赴任し、入院加療が開始されたことに伴い、悪性腫瘍の手術を中心に件数が増えております。
2020年度は前立腺悪性腫瘍に対するロボット支援手術（保険適用）も開始致しました。
※個人の特定を避けるため10件未満は非表示となっております
小児科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K9131 新生児仮死蘇生術（仮死第１度） 13 0 12 0.00% 0
K9132 新生児仮死蘇生術（仮死第２度） - 0 11 33.33% 0
K300 鼓膜切開術 - 0 2 0.00% 2
K403-23 嚥下機能手術（喉頭気管分離術） - 65 180 0.00% 12
K6261 リンパ節摘出術（長径３ｃｍ未満） - 0 6 0.00% 15
手術が必要なお子さんは小児科として入院しますが、実際に手術を行う医師は外科系の専門医で、必要に応じて総合病院の強みである複数の診療科による連携で対応しております。
※個人の特定を避けるため10件未満は非表示となっております
その他（ＤＩＣ、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率）ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 1 0.16%
異なる 3 0.25%
180010 敗血症 同一 15 0.24%
異なる 27 0.43%
180035 その他の真菌感染症 同一 2 0.17%
異なる 1 0.17%
180040 手術・処置等の合併症 同一 15 0.28%
異なる
播種性血管内凝固症候群（DIC）とはなんらかの原因によって血液が固まる力が高まり、体中のさまざまなところで血栓ができることにより、血栓による臓器不全とともに、血液の凝固に必要な成分が大量に使われるため出血があっても止まりにくくなってしまう病態で、とても重篤な状態です。
敗血症とは、体のある部分で感染症を起こしている場所から血液中に病原体が入り込み、重篤な全身症状を引き起こす疾患です。
これらの疾患は非常に低いものの、入院治療の中で一定の割合で起こってしまうものであり、特に高齢の患者さんには注意が必要です。入院の時点でこれらの状態にある患者さんもいらっしゃいますが、入院後に発症しないよう、できる限り細心の注意を払いながら診療にあたっております。
更新履歴
2020/9/10
アップロード致しました。