当院は2016年から地域医療支援病院、2023年7月から紹介受診重点医療機関に指定されました。当院は地域において急性期および専門的医療を担当し、地域の実地医からの紹介受診と、救急車による受診を中心に、地元医師会と連携して市民の健康を守ってまいります。地域医療連携室は、地域の医療機関からの紹介および逆紹介の窓口の役割を担っております。
地域医療連携室室長 上原 淳
担当:金子・机・山下・北本・大塚・相馬
8:30~19:00 | 0283-22-5222 (代表) |
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8:30~12:45 | 0283-22-5222 (代表) |
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FAX | 0283-22-8982 (直通) |
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救急センター | 0283-22-5222 (病院代表) |
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従来型の病診連携の形から、一人の患者様を地域で見ていくという方針のもと、生活習慣病等の安定した慢性疾患に関しては、地域の実地医への定期受診を継続し、専門性の高い疾患のみ当院への定期受診、また急性期疾患に関しては、当院へのご紹介ないしは救急受診といった『二人主治医制』を推進しております。
当院地域医療連携室では、何よりも『顔』が見える連携を重視しております。
地域医療を地域の医療機関で協力して担っていくという考えのもと、お互いの医療機関を『知る・知ってもらう』、そして『敬意』を払うということをモットーとしております。そのため、佐野市医師会例会への参加を中心に、周辺医師会や医療機関への訪問、情報交換会・勉強会等の開催を地域医療連携室で行わせていただいております。
行政や医師会との地域医療構想会議において、当院は2022年9月より回復期・療養病床の閉鎖と急性期病床増床を行い、『急性期』医療へ特化することになりました。これにより、当院は急性期医療を担う役割がより明確になり、回復期になった段階で退院または地域の回復期病床を有する医療機関へ退院をお願いすることになりました。
しかし佐野市には慢性の回復期病床不足がございます。当院で急性期診療後にすぐにご自宅へ戻れず、回復期病床を有する医療機関へ転院となる『佐野』市在住患者様のうち、約30~40%が『佐野』市内の医療機関・施設に転院し、約60~70%が市外へ転院している現状があります。
そのため当院では、2022年9月から『T連携』という当院独自の連携を『佐野』市外の医療機関と結ばせていただき、広域な連携強化を推進させていただいております。
医療機関数 | |
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館林・邑楽地区 | 3 |
足利市 | 4 |
下都賀郡 | 1 |
太田市 | 1 |
栃木市 | 1 |
小山市 | 1 |
2024年12月現在 |
『顔』 が見える連携の一環として、年に数回、『実際』 にご紹介いただいた患者様の症例検討会である『わたらせ医療連携講演会』 を、『実際』 にご紹介いただいた先生をお呼びして開催しております。
慶應大学病院や自治医科大学病院を中心とした最先端の医療を行っている施設から講師をお招きし、当院8階多目的ホールにて、当院と佐野医師会共催の講演会を開催しております。多数の地域の先生方のご参加を促すために、ハイブリッド形式を基本としております。
佐野市医師会、佐野厚生総合病院、佐野メディカルセンターの主要メンバーが、地域医療構想(役割分担)について本音で議論をする場として、2018年度から村上病院長の発案で始まりました。新型コロナウイルス感染症対策等、様々な喫緊の医療課題について討論を行っております。2019年度、厚生労働省の「地域医療支援病院ヒアリング」を当院が栃木県代表で受審した際には、高い評価を受けました。
今後も地域医療支援病院としての機能を果たすべく、当院地域医療連携室はその窓口としての役割に従事していきたいと思っております。何か当院に対するご意見・ご質問等ございましたら、地域医療連携室までご連絡いただけたら幸いです。また今後も、各医師会・医療機関様へのご訪問や講演会等の情報交換会を通じて、『顔』が見える関係をより一層築いていけたらと思っておりますので、よろしくお願い申し上げます。
地域医療連携室 室長
上原 淳
2024年12月改訂