顎下腺唾石(CT) | 口内法で摘出した唾石(左図CTと同じ症例) |
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唾石症とは唾液腺組織内や唾液腺管内に炭酸カルシウムなどが沈着してしまう疾患です。唾液腺は耳下腺(じかせん)、顎下腺(がっかせん)、舌下腺(ぜっかせん)がありますが、唾石症の9割以上は顎下腺に発症します。石が唾液の流出を妨げるために、食事中にあごの下が腫れたり、痛むことが主な症状です。触診すると口腔底に唾石を確認することが出来ます。
治療は小さい唾石の場合は自然排泄を期待して、痛み止めを飲みながら経過観察を行います。大きい場合は手術で唾石を摘出します。手術は一般的に口内法と口外法がありますが、当院では基本的にすべての症例を口内法にて摘出を行っております。
口内法は口腔内から手術を行い、唾石だけを摘出します。頸部に傷口のあとが残らない、手術侵襲が少ないことが利点です。術後頸部が腫れることがあります。入院期間は約4~7日間です。再発を繰り返す場合には口外法により顎下腺と共に唾石を摘出することも検討します。最近8年間は1件もありません。
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