顔を正面からみたMRI画像。矢印が腫瘍。
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耳下腺は唾液を作り出している組織で、両方の頬部に存在します。耳前部や顎の下に突出する腫瘤に気づいて来院する方がほとんどです。針を刺して調べる細胞の検査で良性と判断しても、経過中に悪性に変化する可能性がある腫瘍(多形腺腫)もあります。その場合、良性でも早期に摘出術を行うのが望ましいと考えられています。
その他、腫瘍が徐々に大きくなり、周囲の臓器に影響を及ぼしている場合、悪性が疑われる場合、美容上に問題がある場合などは手術の適応になります。手術時間はおおよそ2~3時間ですが、顔面神経と腫瘍が絡まっていて容易にはがれない場合(癒着といいます)や、腫瘍が深部に存在している場合は1~2時間延長することがあります。入院期間は約1週間です。
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