皮膚科
診療科紹介
- 最終更新日:2025.8.1
皮膚科は、皮膚に生じるさまざまな病気を診療する専門の診療科です。皮膚だけでなく、爪や髪の毛に関する病気、さらに口唇や口腔内の粘膜の一部疾患も対象となります。皮膚は、体の表面を覆って内臓を守り、外部からの刺激を防ぐ、人体で最も大きな臓器です。そのため、内外の影響に敏感に反応し、さまざまな症状が現れます。
皮膚の病気には、アトピー性皮膚炎をはじめとする湿疹やかぶれ、やけど、外傷、皮膚の感染症(細菌、ウイルス、真菌〈いわゆるカビ〉など)といった皮膚に限られたものから、糖尿病、肝臓病、腎臓病、膠原病など全身の病気に伴って皮膚に現れる症状まで多岐にわたります。また、他の診療科で処方された薬によるアレルギー反応や、皮膚の良性・悪性腫瘍など、手術が必要となる病気も含まれます。
皮膚の病気は種類が非常に多くありますが、診察によってある程度、病気の種類を見極めることが可能です。病変の部位によっては受診をためらう方もいらっしゃるかもしれませんが、皮膚がんなどは早期発見が重要であり、治療の遅れが深刻な影響を及ぼすこともあります。気になる症状がある場合は、できるだけ早めに受診されることをおすすめします。
基本方針
診断が難しく、治りにくい症例に対しては、皮膚生検(皮膚病変の一部を切除し、顕微鏡で調べる検査)を積極的に実施しています。また、かぶれや金属アレルギーが疑われる場合には、パッチテスト(原因と考えられる物質を皮膚に貼付し、反応を確認する検査)を行い、できるだけ正確に原因や病名を特定できるよう努めています。
治療は、日本皮膚科学会が定めるガイドライン(治療方針)に基づいて、標準的かつ信頼性の高い内容を提供しています。皮膚疾患による入院にも対応しており、特にアトピー性皮膚炎、尋常性乾癬、尋常性白斑、掌蹠膿疱症などの患者さんには、紫外線療法(ナローバンドUVB)を積極的に導入しています。
さらに、難治性の尋常性乾癬には、生物学的製剤を用いた治療にも取り組んでいます。乾癬治療に生物学的製剤を導入できる施設は、栃木県内で当院を含め5施設のみです。また、重症アトピー性皮膚炎に対する生物学的製剤(デュピクセント®、ミチーガ®)、難治性じんま疹に対する生物学的製剤(ゾレア®)を用いた治療も行っています。
一部の皮膚がんを除く皮膚腫瘍に対しては、当科で手術を実施しています。対応が難しい症例については、形成外科と連携し治療を行います。また、より高度な集学的治療が必要な場合は、自治医科大学や獨協医科大学などの専門機関へご紹介しています。
救急対応が必要な重症皮膚疾患についても、休日を含め入院治療が可能な体制を整えています。治療や検査、手術などに際しては、患者さんに十分ご理解・ご納得いただけるよう、書面(説明同意書)を用いて丁寧にご説明いたします。
患者さんへ
当科は、佐野市内でも数少ない、皮膚の救急疾患や入院を要する患者さんに対応可能な皮膚科です。医療の進歩に応じた最新の検査・治療を提供し、患者さん一人ひとりに寄り添った医療を心がけています。また、患者さんに十分ご理解・ご納得いただいたうえで、安心して治療を受けていただけるよう努めてまいります。
医師紹介

澤城 晴名 さわき はるな
- 役職
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非常勤医師
- 専⾨領域
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皮膚科一般

小宮根 真弓 こみね まゆみ
- 役職
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非常勤医師
自治医科大学医学部皮膚科学講座 教授
- 専⾨領域
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皮膚科一般

内山 明彦 うちやま あきひこ
- 役職
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非常勤医師
- 専⾨領域
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皮膚科一般

倉石 夏紀 くらいし なつき
- 役職
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非常勤医師
- 専⾨領域
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皮膚科一般

角 総一郎 かど そういちろう
- 役職
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非常勤医師
- 専⾨領域
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皮膚科一般