手術室

手術室

手術室概要

当院の手術室は、地方都市における二次医療圏の中核病院として、地域医療支援病院の役割を担っています。
先進医療による手術の提供に加え、環境整備、教育、研修にも力を入れています。また、二次救急病院として24時間体制で多くの緊急手術に対応しています。

手術室は8室あり、効率的かつ有効に活用されています。対応診療科は、消化器外科、脳神経外科、心臓血管外科、呼吸器外科、整形外科、泌尿器科、眼科、耳鼻咽喉科、産婦人科、口腔外科、形成外科、消化器内科で、年間約3,200件の手術を行っています。

スタッフは麻酔科医、看護師、臨床工学技士(CE)、看護補助者、CE補助者、事務職員など、多職種が連携し業務にあたっています。最新の診断機器と治療設備を備えており、2020年より医療用ロボット「da Vinci」を導入。泌尿器科ではロボット支援前立腺全摘除術、呼吸器外科ではロボット支援胸腔鏡下手術を開始し、現在では年間100件を超える実績があります。
また、脳神経外科や耳鼻咽喉科ではナビゲーションシステムを導入し、より安全な手術を提供しています。加えて、低侵襲手術(体への負担が少ない手術)を推進し、患者様が安心して手術を受けられるよう努めています。

麻酔科体制

当院の麻酔科には、常勤の麻酔科専門医が2名在籍しており、各曜日には34名の非常勤医師も加わり、充実した体制で診療にあたっています。
高リスクの患者様にも対応可能な安全な麻酔管理体制を整備し、最新の医療技術に即した麻酔の提供を目指して、日々研鑽を重ねています。
さらに、手術後の痛みの軽減にも力を入れており、神経ブロックや経静脈的自己調節鎮痛法(IV-PCA)などを積極的に取り入れ、患者様が快適に術後を過ごせるよう努めています。

看護体制

202571日現在、看護師28名と看護補助者3名の体制で運営しています。24時間体制で患者様が安全に手術を受けられるよう、知識・技術の向上に努めています。
手術認定看護師を中心に、勉強会や講習会の企画・参加を通じて、継続的なスキルアップを図っています。

安全管理

患者様の取り違え防止のため、手術室入室時にはフルネームと生年月日をお伺いし、担当看護師がリストバンドで確認を行います。
また、手術開始前には「タイムアウト」を実施。執刀医が患者様の氏名、病名、術式、予定手術時間などを麻酔科医・看護師に伝達し、情報の正確性を確認したうえで手術を開始しています。
さらに、体内異物残存防止のため、閉創時にもタイムアウトを実施し、安全管理を徹底しています。

臨床工学技士(Clinical Engineer:CE)

臨床工学技士は、手術の前から後まで一連の工程に関わっています。
術前には、使用する医療機器の確認や情報提供を行い、朝のミーティングで看護師と情報を共有します。その際、手術スケジュールを把握することで、緊急手術にも柔軟に対応できる体制を整えています。

手術中は、生命維持管理装置である麻酔器をはじめ、内視鏡手術用ロボットや関連機器の点検・準備を行います。さらに、内視鏡スコープの保守点検や神経生理モニタリングなども担当します。

また、ペースメーカや植込み型除細動器などを体内に装着している患者さんに対しては、ペースメーカプログラマの操作や各デバイス設定の確認を行い、安全な手術を支援しています。臨床工学技士は、このように医療機器の管理と操作を担い、安心・安全な医療を支えています。

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