病院長挨拶

病院長挨拶

佐野厚生総合病院 院長 村上 円人

佐野厚生農業協同組合連合会佐野厚生総合病院 病院長村上 円人

佐野厚生総合病院は、1937年に開院した歴史と伝統のある531床の二次救急病院です。病院長を拝命してから7年目を迎えますが、赴任時の深刻な医師および看護師不足は大幅に改善し、院内全体の世代交代が進み、経営的にも安定してまいりました。2017年度から掲げていた「急性期・超急性期医療を地域で担う」変革か実を結び、2022年9月に地域医療構想調整会議において当院の「ケアミックス型病院から急性期病院への転換」が承認され、急性期病床数は拡大し、慢性期病棟は閉鎖いたしました。それに伴い、回復期患者への新しい対応が始まりました。具体的には、昨年9月から訪問診療科を開設し奥佐野を中心に訪問診療を展開するとともに、佐野市に隣接する足利市、館林市邑楽郡等の回復期患者の受け入れ病院との新しい連携(T連携)を拡大中です。

当院は5疾病5事業に感染症を加えた6事業をやりきる理念と使命感を持つ、地域の中核病院をめざしております。5疾病とは、がん、心臓病、脳卒中、糖尿病、精神疾患。5事業とは、救急医療、災害医療、小児科、周産期、へき地医療であります。救急医療では佐野市唯一の2次救急輪番病院としての使命を担っております。がん診療では、「栃木県がん治療中核病院」であり、ダビンチ・ロボット手術を泌尿器科、肺外科で行っております。循環器内科では5月19日に両毛地域で初となる心臓カテーテルアブレーション治療(経皮的心筋焼却術)を導入いたしました。産婦人科は6名体制(女性医師2名)であり、小児科医(5名)や糖尿病専門医や腎臓専門医がサポートする環境で安心して出産できる環境を整えていることが特徴です。災害医療では、2022年4月に「地域災害拠点病院」に指定され、災害医療の要としての歩みが始まりました。また2024年度のへき地拠点病院の認定に向けて、現在、県庁および佐野市役所と調整中です。また第2種感染症指定医療機関として、2020年2月に栃木県に先駆けてクルーズ船の新型コロナ患者を受け入れて以来、重点医療機関として第7波においては8月の感染症病床利用率は平均78.3%、最大で146.7%、最大入院患者43名と奮闘いたしました。呼吸器領域、消化器領域、腎泌尿器領域、内分泌領域、循環器領域は患者が多く、整形外科では合併症を有する高齢者を含めて多くの手術を行っております。 今後も当院は行政、医師会、地域の皆様との連携をとりながら、地域に寄り添う医療提供をめざしてまいります。また5月に病院理念を、『地域に寄り添い信頼される病院』に変更いたしました。これからも、時代の変化や地域のニーズに順応した進化を目差し、地域住民の皆さんからよりいっそう信頼され、ご支援いただける病院となれるよう努力を重ねてまいります。

佐野厚生農業協同組合連合会
佐野厚生総合病院 病院長 村上 円人
(2023年5月19日更新)

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