上咽頭腫瘍

上咽頭腫瘍

上咽頭癌(写真は左鼻の奥)

上咽頭とは鼻の一番奥の突き当たりをさします。ここで発生する上咽頭癌は、中国南部や東南アジアに多く、わが国での発生頻度は比較的低いとされています。発癌の要因にはEBウイルスの関与が示唆されています。

上咽頭癌は症状に乏しく、早期には症状が出にくいのが特徴です。癌が大きくなり、耳管と呼ばれる耳とのどをつないでいる管を塞いで、滲出性中耳炎となることがあります。また、長引く鼻づまりや繰り返す鼻出血、頸部リンパ節転移による頸部腫脹を契機として受診することも少なくありません。

上咽頭癌は解剖学的特徴により原発巣の根治的な切除術が困難であり、放射線感受性が高いことから、化学療法を併用した放射線治療が主な治療となります。

耳鼻咽喉・頭頸部外科

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