リハビリテーション科
外来担当医表
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | ||
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予約 | 午前 | 休診 | 樋口 | 樋口 | 休診 | 樋口 | 休診 |
午後 | 三村 | 樋口 | 樋口 | 三村 | 樋口 | 休診 |
(2018/11/01 更新)
医師紹介
氏名 | 役職 | 認定医・専門医 | 専門領域 |
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樋口 佳子 | 副部長 | 日本リハビリテーション医学会[BR] リハビリテーション専門医 | |
(2020/1/16 更新)
診察時間
- 午前10:00~12:30 午後13:30~15:00 まで
- 月・木は午後のみ診察となります。
※休診の場合は、予約を取り後日診察となります。
診療科紹介
リハビリテーション科概要
当院は急性期の総合病院であり,リハビリテーション医師の指示に基づき,理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の3部門に病棟スタッフも交えた連携のもと,早期リハビリテーションを中心とした各種サービスを提供しております。対象とする疾患は,脳卒中後遺症や,骨折・腰痛ならびに変形性関節症などの骨・関節系疾患をはじめ,心不全や呼吸不全などの内部障害など多岐にわたります。
いずれの場合も,それぞれのスタッフが,患者様一人一人に対して適切な評価に基づいたプログラムを立案し,医学的根拠に基づいたアプローチを「説明と同意」のもとにおこない,一日も早い社会復帰を目指したサービスの提供を心がけています。
また,家屋改修のプラン作成や,ベッドやトイレ・入浴支援機器・自助具等の福祉用具考案・選択,家族への適切な介護指導など,生活の向上を目指した患者様の退院後の相談・アドバイスにも取り組んでおり、早期から家庭・社会復帰のお手伝いをさせて頂いています。
スタッフ
リハビリテーション医 | 2名 | 理学療法士 | 14名 |
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作業療法士 | 8名 | 言語聴覚士 | 3名 |
保有資格
(公社)3学会合同呼吸療法認定士 | 8名 |
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(公社)日本理学療法士会 生活環境支援系専門理学療法士 | 2名 |
心臓リハビリテーション指導士 | 2名 |
がんリハビリ研修完了者 | 7名 |
(公社)骨粗鬆症マネージャー | 2名 |
福祉住環境コーディネーター2級 | 5名 |
介護支援専門員 | 1名 |
施設基準
- 脳血管疾患等リハビリテーション料 (Ⅰ)
- 廃用症候群リハビリテーション料 (Ⅰ)
- 運動器リハビリテーション料 (Ⅰ)
- 呼吸器リハビリテーション料 (Ⅰ)
- 心大血管リハビリテーション料 (Ⅰ)
- がん患者リハビリテーション料 (Ⅰ)
基本方針
- エビデンスに基づいた医療を提供する。
- シームレスでソフトランディングできる社会復帰への道筋をつくる。
- 医療技術・知識を常に向上する意識を持ち自己研鑽に勤める。
治療実績
2018年度 疾患別リハビリテーション施行者数(延べ人数)
入 院 | 外 来 |
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学会発表・講師
・発表
2018年7月 第45回関東農村医学会
2018年9月 第24回摂食嚥下リハビリテーション学会
2018年9月 第20回日本褥瘡学会学術集会
・講師
2018年前期 佐野日本大学短期大学 総合キャリア教育学科(非常勤)
2018年10月 リハガクセミナー
患者さんへ
診療受付時間
月曜日~金曜日 | 8:30~11:00 | 13:30~15:30 |
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土曜日 | 8:30~11:00 | 第2・4土曜日は休診となります。 |
理学療法(PT:Physical Therapy)
理学療法では,患者様に合わせた治療プログラムを立案し、寝返りや起き上がり,歩行などの日常生活に必要な基本動作の獲得や,それら動作に必要な筋力や関節の動きの獲得を目指し治療を実施しています。
入院当初から患者様に携わり、病状によっては病室で起き上がり、車いすに乗るところから実施して、筋の萎縮や身体の機能低下を予防し早期退院を目指しています。
施設紹介
運動療法室 | ||
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心臓リハビリテーション室 | リハビリ庭園 |
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作業療法(OT:Occupational Therapy)
作業療法では、日常生活での動作をスムーズに行うために、必要な筋力や関節可動域の改善を図るとともに、食事・着替え・入浴・トイレなど具体的な場面に沿って練習・指導を行います。
必要な方には家事や買い物などの生活関連動作や、復職・復学に向けてのリハビリテーションを行っています。
施設紹介
作業療法室 | 各種作業活動 | 自助具 |
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浴室やキッチン、和室など使用して患者さんのご自宅や生活環境に近い状態を設定し、早期から日常生活動作練習を行っています。
ADL室
キッチン | 浴室 | 和室 |
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言語聴覚療法(ST:Speech Therapy)
言語聴覚療法では、意思の疎通がうまくできない方や飲み込みの障害がある方に対し、治療・助言を行っています。理解できるが言葉が出ない、他人の言う言葉がわかりにくい、呂律がまわらないなどの症状に対し、口や舌の動きを検査し、実用的なコミュニケーション方法を練習・指導します。また御家族に対しても、話しかけ方のアドバイスを行っています。音声での表出が困難な方にはパソコンなどを使用した代償手段の紹介から、実際の使用方法指導を実施しています。
むせやすい・飲み込みにくいなどの症状に対しては、食べやすい姿勢や食物形態に助言を加え飲み込む練習を行っています。必要に応じて嚥下造影を行うことで、のどの状態をわかりやすく観察し、安全かつ効率的な食事を摂っていただく指導を行っています。
施設紹介
言語療法室 | ||
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外来リハビリテーションの流れ(初回の予約方法)
外来リハビリテーションを希望される方は
- 主治医の診察後リハビリテーションの処方、リハビリテーション医の診察。
⇒どの部門の治療が必要かを判断し、頻度・期間等の設定。 - 処方に基づき、理学療法・作業療法・言語聴覚療法開始。
という流れで行います。
※ご質問のある方は病院へご連絡ください。
リハビリテーション栄養
*「リハビリテーション栄養(以下:リハ栄養)」とは?
患者様が栄養状態・サルコペニア・フレイルを改善し、日常生活や社会生活の中で活動や生活の質(QOL)を最大限に高めるために、適切なリハビリテーションと適切な栄養管理を行うことが必要と言われています。その中の1つとして、リハビリ直後30分以内にアミノ酸(BCAA)が多く含まれている補助栄養飲料を摂取することが推奨されています。
*リハ栄養の必要性
入院中のリハビリを行う患者様は、寝たきり状態や禁飲食を強いられることで低活動(フレイル/サルコペニア)・低栄養状態に陥りやすくなります。また、全身及び嚥下関連筋群の筋肉量が減少することでサルコペニアの摂食嚥下障害が生じやすくなります。入院前は3食経口摂取が出来ていた患者様が、入院後短期間で嚥下障害を呈し、経口摂取が困難になる事もあります。
いずれも身体機能や退院先に負の影響を及ぼすため、リハビリにおいて栄養改善は必須と言われています。
*当院での取り組み
当院では、入院患者様を対象に効率的に筋力を増加または維持させ、日常生活動作(ADL)の改善・自宅退院を目指して2018年からリハ栄養を実施しています。
当院の急性期病棟では入院を契機にサルコペニアや低栄養になることを防ぐため、早期離床・早期経口摂取を促しています。地域包括ケア病棟では、病状が安定し自宅退院に向けてリハビリを継続している患者様が多いため、補助栄養飲料を導入しリハ栄養を行っています。リハ栄養を実施している患者様には担当理学療法士が体重・下腿周囲長・握力・歩行速度を2週間毎に測定し、効果判定を行っています。2019年のリハ栄養実施患者は、体重・筋力・筋肉量・身体機能のいずれの指標においても維持・改善傾向という結果でした。
*今後の展望
リハ栄養について職員への啓蒙を継続し、最終的には急性期病棟への拡大を目指していきます。