CEセンター
センター概要
当院のCEセンターには17名の臨床工学技士(以下、CE)、3名のCEセンター補助員が所属しており、血液浄化・心臓カテーテル・医療機器管理・ペースメーカ・手術室など幅広い業務を行っています。また、救急講習・DMAT・高度医療機器勉強会などにもインストラクターとして参加しています。チーム医療の一員として安全で良質な医療を提供するため、横断的に院内の業務に関わるとともに研究会や学会に参加するなど自己研鑽にも励んでいます。
血液浄化関連業務
血液透析
当院透析センターはベッド数30床(多人数用透析監視装置24台、個人用患者監視装置6台)からなり、月・水・金曜日:2クール/日、火・木・土曜日:1クール/日の血液透析を行っています。2018年には逆浸透精製水製造システム及び患者監視装置の更新を実施(オンラインHDF対応)、2019年には最新の透析通信システム「Future Net Web+」(日機装株式会社)を導入したことで充実した機器を完備しており、CEは透析監視装置の操作・保守管理や、水質管理を行っています。また、病棟ベッドサイドでの血液浄化(出張透析)や、夜間・休日の緊急血液浄化にも対応しています。
アフェレシス療法
血液浄化業務では維持透析以外に多数の特殊血液浄化を施行しています。
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【アフェレシス療法 一覧】
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・持続的血液透析濾過(CHDF)
・血漿交換(PE)
・選択的血漿交換(SePE)
・エンドトキシン吸着(PMX)
・腹水処理(CART)
・二重濾過血漿交換(DFPP)
・顆粒球除去療法(GCAP)
・白血球除去療法(LCAP)
・LDL吸着
シャント管理
血液浄化に必要なバスキュラーアクセスの管理では、透析医と超音波検査を施行しています。また、専門医によるVAIVT(血管内治療)を補佐し、処置が安全で円滑に行える環境作りに努めています。
医療機器管理業務
機器管理業務では、医療機器管理システム(MARIS)を使い医療機器の一括管理をしています。
当院では人工呼吸器やIABPをはじめとする生命維持管理装置は、装着前の始業点検から離脱までCEが管理を行っています。点検や整備をはじめとするメンテナンスのみならず、日々のラウンドや病棟カンファレンスおよびRST(呼吸サポートチーム)への参加を通じ、治療分野に関してもチーム医療の一員として尽力しています。
また研修センターと連携して、院内スタッフに対して定期的に医療機器の研修会を開催するなど、スタッフのスキルアップや安全意識の向上にも注力しています。
- 【主な管理医療機器 一覧】
- ・人工呼吸器
- ・NPPV
- ・ネーザルハイフロー
- ・輸液ポンプ
- ・シリンジポンプ
- ・経腸栄養ポンプ
- ・テレメータ送信器
- ・ベッドサイドモニタ
- ・セントラルモニタ
- ・保育器
- ・除細動器
- ・AED
- ・IABP
- ・フットポンプ など
心臓カテーテル業務
CAG、PCI、LVG、RHCに対する臨床支援業務を行っています。主な業務内容は、 生体監視装置(ポリグラフ)、血管内超音波(IVUS)、大動脈内バルーンパンピング(IABP)、瞬時血流予備量比(iFR)・冠血流予備量比(FFR)の測定、体外式ペースメーカの操作を行っています。緊急時のオンコールにも対応しています。
ペースメーカ業務
定期外来通院、植え込み手術・ジェネレーター交換手術時のプログラマー操作を行っています。不整脈の監視やペースメーカ設定のテスト・調整を通じて、患者様が安心して日常生活を送れるようサポートしています。
手術室業務
手術室内の点検・整備等の機器管理、麻酔器・内視鏡のセットアップ、整形外科手術での術中神経モニタリング(MEP)や自己血回収装置の操作、脳神経外科手術でのナビゲーション操作を行っています。 また2019年の手術支援ロボット“da Vinci”導入プロジェクトから、ロボット手術チームの一員として現在まで活動しており、da Vinciの立ち上げから設定、点検、整備にいたるまで多岐にわたる業務を行っています。
- 【主な手術室内管理医療機器 一覧】
- ・麻酔器
- ・内視鏡タワー
- ・電気メス
- ・自己血回収装置
- ・MEP
- ・da Vinciシステム
- ・ナビゲーション など
当院臨床工学技士の保有資格
透析技術認定士 | 4名 |
3学会合同呼吸療法認定士 | 5名 |
認定集中治療関連臨床工学技士 | 1名 |
医療機器情報コミュニケーター | 1名 |
心血管インターベンション技師 | 1名 |
2024.5.8 更新
医療関係者の方へ
採用情報
CEセンター 職員
CEセンター長
医師 村上 円人
科長
臨床工学技士 石塚 和重
係長
臨床工学技士 矢内 義人
スタッフ
臨床工学技士 17名
補助員 3名