透析センター
医療スタッフ及び設備
ベッド数 | 30床 | |
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スタッフ | 医師(腎臓内科)専任6名・兼任2名 | |
臨床工学技士6名 | ||
看護師13名(常勤10名・嘱託2名・パート1名) | ||
看護補助者1名・事務1名 | ||
透析装置 | 逆浸透装置 | 1台 |
多人数用供給装置 | 1台 | |
多人数用透析装置 | 26台 | |
個人用透析装置 | 4台 |
腎代替療法の内容
透析センターは地域の基幹病院として、血液透析、腹膜透析、特殊血液浄化(CHDF、血漿交換、エンドトキシン吸着療法等)、シャントのトラブルに対してVAIVT(vascular access intervention therapy)を24時間365日の体制で行っております。
- 血液透析:透析膜を介して血液内の老廃物を除去する透析療法です。
(週2~3回の通院が必要です) - 腹膜透析: 患者さま自身の腹膜を利用して老廃物を除去する透析療法です。
(通院は月に1~2回程度です)
透析実施時間
時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
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第1クール (午前) |
○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
第2クール (午後) |
○ | ○ | ○ |
対象疾患
慢性腎炎、ネフローゼ症候群、急性腎不全、末期腎不全、心腎不全
肺水腫、肝不全(腹水)
エンドトキシン血症・敗血症ショック・グラム陰性菌による敗血症
多発性骨髄腫、潰瘍性大腸炎、クローン病
血液透析システム
2019年12月に全システムを更新し、FujitsuGX電子カルテと日機装FutureNet相乗りのシステムとなりました。安全で効率的な管理を心がけております。
主な検査
血液検査、ABI(動脈硬化)、骨密度、腹部超音波検査、腹部CT検査、頭部MRI、心臓超音波検査、心電図、SPP検査、InBody体液成分分析検査
透析診療
腎臓内科は透析センターを管理し、(1)腎代替療法(血液透析、腹膜透析、腎移植)の説明(2)血液透析の導入および合併症対応(3)腹膜透析の導入および合併症対応(4)バスキュラーアクセス診療(5)血液浄化法を行っております。
腹膜透析の導入について
腎不全治療として腹膜透析を選択した場合は、入院して腹膜透析を導入いたします。退院後は、外来診療に移行し、必要な場合は当院関連施設の訪問看護ステーション(かたくり)が介入し、在宅医療である腹膜透析療法を安全・安心に継続サポートいたします。
腎臓病教室
腎機能低下が進行して腎不全治療が必要となった場合には、透析センターの看護師が血液透析療法・腹膜透析療法・腎移植の説明を行っております。お仕事や生活状況も伺ったうえで円滑な準備・治療が遂行できるよう患者様側の意向を十分くみとり、治療方法を選択できるよう共同意思決定支援(SDM)を行い、腎臓病教室担当チームと栄養士が安全で安心な療法選択支援をサポートいたします。
腎移植を希望される場合には、県内外の大学病院などの治療可能な医療機関を紹介しております。
フットケア
透析患者様は動脈硬化や血管の石灰化により、足の血流が悪くなりやすいといわれています。 足に傷ができ、細菌感染した場合足の切断につながる可能性があります。 患者様の足を守るため、1ヶ月に一度フットチェックと年に1回ABI(足関節/上腕血圧比)を全患者様に行い、足病変の予防・早期発見に努めております。また、必要時フットケア(足浴・爪切り)を行っております。
異常があった場合は、早期に皮膚科や循環器などの専門分野への診療依頼をタイムリーにおこない、重症化予防に努めております。
臨床工学技士より
当透析センターは、オンラインHDFを中心とした血液浄化療法を施行しています。
オンラインHDFは清浄化した透析液を置換液として使用する治療法であり、通常の透析治療と比べ、低分子タンパク領域の尿毒素除去効率が優れています。また、透析アミロイド症の抑制、関節痛や掻痒感、イライラ感の改善、透析低血圧の緩和など、様々な臨床効果が報告されています。我々は安全でより良い透析治療を提供するために、厳重に透析液水質や透析機器の管理を行っています。日々の業務として、定期的なシャントエコー検査によるシャントトラブルの早期発見、体液成分分析検査による体重管理のサポート等に取り組む中で、患者様との円滑なコミュニケーションを心がけています。また、血漿交換療法やエンドトキシン吸着療法等の特殊血液浄化療法にも対応しています。