消化器内科
得意分野・特殊医療
診療科紹介
消化器内科では上部消化管(食道・胃・十二指腸)、下部消化管(大腸)、そして肝・胆・膵と多岐に渡る疾患を扱います。慶應義塾大学医学部の消化器内科より派遣された経験豊富な常勤医が中心となって幅広い疾患に対応できる様、診療に当たっています。日本消化器病学会、日本肝臓病学会、日本消化器内視鏡学会の指導施設であり、県内の大学病院と同等以上の最先端の医療レベルを追求すべく、2020-2025年度の「The Best Doctors in Japan」に選出されている岡村副院長兼消化器内科主任部長を中心に充実したチーム医療を行っています。
基本方針
当科では、早期診断・早期治療をモットーにチーム医療により患者本位の医療を行なうことを基本方針とし、消化管から肝・胆・膵まで、消化器内科領域のあらゆる疾患に対応しています。特に急性期病院として腹部の救急疾患の比率も高く、吐・下血等の消化管出血に対しては24時間緊急内視鏡が可能な体制を敷いています。外科や放射線科との密接な連携のもと、常に最善の医療を提供できるよう努めています。あくまでも医療の中心は患者様にあることを理解し、日々の診療にあたっています。
地域医療のさらなる充実を目指すべく、開業医の先生方との密接な病診連携にも積極的に取り組んでいます。
患者さんへ
当科では下記に示した治療を積極的に行っております。
- 上部・下部消化管の早期癌に対する内視鏡治療(ESDを中心に)
- 消化管出血に対する緊急内視鏡・止血術(24時間体制で行っています)
- 食道・胃静脈瘤に対する内視鏡治療およびカテーテル治療(放射線科と密な連携)
- 肝炎・肝硬変(B・C型肝炎・アルコール性肝炎・非アルコール性脂肪肝炎・PBC・自己免疫性肝炎等)に対する集学的治療
- 炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病等)に対して、積極的な薬物療法(免疫抑制剤や生物学的製剤等)
- 肝臓癌に対する、ラジオ波焼灼術・肝動脈塞栓術(TACE)・化学療法等(特にラジオ波焼灼術は、麻酔科の協力のもと全身麻酔にて無痛下で施行)
- 胆・膵系の悪性腫瘍の内視鏡治療(胆道癌や膵癌による癌性狭窄に対してドレナージ術やステント留置術等)及び化学療法
- 胆・膵系の悪性腫瘍の内視鏡治療(胆道癌や膵癌による癌性狭窄に対してドレナージ術やステント留置術等)及び化学療法胆・膵系の良性疾患に対する内視鏡治療(総胆管結石に対する砕石術・膵嚢胞性疾患にたいするドレナージ術等)
- カプセル内視鏡や小腸内視鏡(シングル・ダブルバルーン)を駆使した小腸疾患の診断・治療
- ピロリ菌感染胃炎やその関連疾患に対する除菌療法
- 各種消化器癌の化学療法から放射線療法(緩和照射含め)
医師紹介
岡村 幸重 おかむら ゆきしげ
- 役職
-
副院長
消化器内科主任部長
内視鏡センター長
診療技術部長
医療安全対策室長
<慶應義塾大学医学部>
消化器内科非常勤講師
客員准教授(内科学)
- 認定医‧専⾨医
-
- 日本内科学会認定内科医、指導医
- 日本内科学会総合内科専門医
- 日本消化器内視鏡学会専門医・指導医
- 日本ヘリコバクター学会専門医
- 日本肝臓学会専門医・指導医
- 日本消化器病学会専門医、指導医
- 身体障害者福祉法指定医(肢体不自由・心臓・じん臓・呼吸器・肝臓・ぼうこう又は直腸・小腸・免疫)
関根 忠一 せきね ちゅういち
- 役職
-
健康管理センター長
- 認定医‧専⾨医
-
- 日本内科学会認定内科医
- 日本医師会認定産業医
- 日本ドック学会認定医
- 日本緩和医療学会指導医
- 日本肝臓学会認定肝臓専門医・指導医
- 日本消化器病学会専門医・指導医
- 日本消化器内視鏡学会専門医・指導医
東澤 俊彦 ひがしざわ としひこ
- 役職
-
部長
- 認定医‧専⾨医
-
- 日本内科学会総合内科専門医
- 日本消化器病学会消化器病専門医
- 日本肝臓学会専門医
- 日本消化器内視鏡学会専門医
- 身体障害者福祉法指定医(肢体不自由・肝臓・ぼうこう又は直腸・小腸)
寺元 研 てらもと けん
- 役職
-
副部長
- 認定医‧専⾨医
-
身体障害者福祉法指定医(肝臓)
久武 祐太 ひさたけ ゆうた
- 役職
-
副部長
- 認定医‧専⾨医
-
- 日本肝臓学会専門医
- 日本消化器病学会専門医
- 身体障害者福祉法指定医(肝臓)
宮永 亮一 みやなが りょういち
- 役職
-
副部長
- 認定医‧専⾨医
-
- 日本消化器病学会専門医
- 日本内科学会総合内科専門医・指導医
- 日本肝臓学会認定肝臓専門医
- 日本消化器内視鏡学会専門医
- 日本カプセル内視鏡学会認定医
- 身体障害者福祉法指定医(ぼうこう又は直腸、小腸、肝機能)
- 難病指定医
北川 清宏 きたがわ きよひろ
- 役職
-
副部長
- 認定医‧専⾨医
-
- 内科専門医
- 日本消化器病学会専門医
- 日本医師会認定産業医
- 日本DMAT隊員
生形 晃男 うぶかた あきお
- 役職
-
副部長
齋藤 直宏 さいとう なおひろ
- 役職
-
医員
木村 弘明 きむら ひろあき
- 役職
-
医員
佐山 侑里 さやま ゆり
- 役職
-
医員
診療実績
当科では毎年:上部内視鏡検査4000件以上、下部内視鏡数約2000件、上部・下部・消化管疾患や胆嚢・膵臓系疾患の治療内視鏡は総計で約1000件と県内の基幹病院としては、トップクラスの件数を誇っています。治療内視鏡に重点を置いており、早期食道癌・胃癌・大腸癌の内視鏡治療ならびに胆道系疾患や膵疾患の内視鏡治療にも積極的に取り組んでおり、良好な成績を収めています。
(内視鏡実績をお示しします。)
一方、B型肝炎やC形肝炎等の抗ウィルス療法も積極的に行っており、その治療件数も両毛地区はもとより北関東圏内でも上位に位置しています。
栃木県肝臓友の会とも連携し、年2回当院で肝臓病教室も開催しており、市民への啓発活動も大切にしております。
最近、若年者を中心に増加している炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病等)の診断と治療においても両毛地区の中心的な役割を担っています。
学会活動も活発であり、日本消化器病学会・日本肝臓病学会・日本内視鏡学会等で学会発表及び学会の奨励賞を多数受賞しています。