当院で言語聴覚士を志すあなたへ

当院で言語聴覚士を志すあなたへ

当院常勤の言語聴覚士は2021年11月現在で3名です。3名とも女性で、結婚、出産というライフワークを迎えております。また、当院の業務拡張を行うにあたり、新たに若干名の言語聴覚士を募集することとなりました。ご縁がありましたら当院で一緒に働きませんか?
当院リハビリテーション科 言語聴覚士について紹介します。

言語聴覚士の主な業務内容

構音障害、音声障害、摂食嚥下障害、失語症を含めた高次脳機能障害のリハビリテーションを行っています。入院患者の主な対象疾患は、脳血管疾患、内科疾患、中枢神経疾患、神経筋疾患、口腔咽頭癌など、主に成人の患者さまを中心に急性期から介入しています。特殊外来として、耳鼻咽喉科で認定補聴器技能者を保有している業者さんと一緒に補聴器外来を週1回行っています。まれに、小児の術前後の構音評価依頼もあります。

当院最大の武器である「チーム医療」

リハビリテーション医療は最良のチームによって最大の力を発揮します。良いリハビリテーション医療は、良いスタッフの存在によりはじめて成り立ちます。主に嚥下内視鏡検査を担当する耳鼻咽喉科医師、KTバランスチャートに精通した摂食嚥下認定看護師、身近なリハビリテーション医師、知識豊富な薬剤師、患者毎に適切な嚥下調整食を用意する管理栄養士、そして共に汗を流す言語聴覚士があなたを全力でサポートいたします。

ケアミックス型病院の利点を生かした医療

さまざまな特徴を有する多数のスタッフによるバックアップのもと、急性期から慢性期まで、豊富な臨床体験を積むことができます。病院のなかに急性期からおよび地域包括ケア病棟、療養病棟を有するという県内でも稀有なケアミックス型病院であり、急性期から回復期、さらには生活期まで、全ステージにおいてリハビリテーション医療を実践・体得することができます。

学習の機会

言語聴覚士に求められる技能スキルを確実に習得できるような工夫をしています。ST内では持ち回りで勉強会を行っおり、PT/OTなどの他部門の勉強会にも自主参加が可能です。また新人プログラムをリハビリテーション科内で作成しており、新人の方でも安心して知識や技術を習得できる仕組みになっています。臨床現場以外での学ぶ機会も豊富です。摂食嚥下リハビリテーション学会には毎年参加しています。さらに言語聴覚士、医師、看護師、理学療法士から年に3題程度、発表を行っています。発表はできないと思っているかもしれませんが、そんなことはありません。STだけでなく医師やPTが研究方法、解釈からスライド作成にいたるまで全面的に支援します。学会や講習会に参加した場合は伝達講習を実施し、お互いに知識や技術を高めあっています。また、当院では耳鼻咽喉科医師がNPO法人口から食べる幸せを守る会の小山珠美理事長と交流を密にしています。小山理事長から直接紹介された患者を当院が担当することもあります。

臨床研究に参加してみよう

当院では臨床と並行して、臨床研究に参加することができます。これまで当院で行なってきた取り組みを簡単に紹介します。

  • 嚥下チームによる嚥下内視鏡検査では、栄養科と連携をとり患者毎に調整された嚥下食を用いて検査しています。
  • 病院長の指示のもとに小児科を除く全ての入院患者に下腿周囲長を週1回測定しています。
  • 摂食嚥下機能を改善するために、干渉電流型低周波治療器(ジェントルスティム)を小児科、産婦人科病棟を除く全病棟に配置しています。
  • 高度嚥下障害に対する外科的治療として、耳鼻咽喉科で嚥下機能改善手術や誤嚥防止手術を行っております。
  • 地域包括ケア病棟や療養病棟では、入院中のサルコペニアの進行を抑えるためにBCAAが豊富な補助栄養食品を安価で販売しています。
  • 摂食機能療法実施計画立案および評価にKTバランスチャートを用いています。摂食機能療法の実施は看護師ほぼ100%行っています。
  • 終末期の患者さんにも、美味しいものを食べてもらう取り組みをしています。
  • 摂食嚥下リハビリテーション入院を行っています。
  • NST回診において、言語聴覚士の判断で嚥下内視鏡検査を行うことができます。

これらはほんの一部ですが、いずれも急性期病院としては先進的な取り組みです。摂食嚥下リハビリテーション学会や研究会などで発表を積極的に行ないながら、患者さんのために自分たちでできることを少しずつ広げてきました。研究なんて興味ないと思っている方も、もしかしたら面白くて研究にハマってしまうかもしれません。

仕事と家庭の両立を支えてくれる環境

幅広い分野に関わる急性期の仕事にも慣れ、言語聴覚士の仕事にますますやりがいを感じてきたところで、結婚や妊娠、出産、などのライフイベントがあなたに訪れるかもしれません。人生の喜びに包まれる一方で、そのようなライフイベントが仕事に影響が出るのではないかと不安をお持ちの方も少なくないと思います。職場には、仕事と家庭を普通に両立させている女性の先輩がいますので、先輩方のアドバイスが背中を押してくれます。当院では出産・育児といったライフイベントの中で、産休、育休を取得し、復帰してからも短時間勤務など、仕事と家庭の両立を支えてくれる環境を提供します。

充実した福利厚生

当院の福利厚生はとても充実しています。1年を通して自分の好きなタイミングで必要な福利厚生を選択できます。当院は特に医療費の補助がとても手厚いので、突然の病気や怪我でも福利厚生のサポートがあなたを守ります。現在はコロナ禍のために院内旅行は行っておりませんが、病院の健全な経営体制が維持できているために期末手当も支給されます。仕事をしながら子育てもできる環境を最大限生かし、モチベーションを高く維持することができます。

最後に

リハビリテーションの一番の魅力は「わくわく楽しい」ことです。当院リハビリテーション科言語聴覚士のほとんどの方が長期間働いています。ひとえに「楽しい」からだと思っています。当院では新卒でも他院で経験を積まれた方でも喜んで見学を受け入れておりますので、いつでも気軽にご連絡を頂ければ何よりです。「経験も自信もない」という方、どうぞ安心して下さい。言語聴覚士一人ひとりの長所を伸ばし、成長に繋がるよう支援します。数年後には、自身の得意分野が確実に身についていることでしょう。皆さんと一緒に楽しく仕事ができる日を心待ちにしております。

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