眼科
診療科について
診療科紹介
眼は、体外から入力される情報量の9割ともいわれる視覚をつかさどる感覚器です。そして、快適な日常生活を行う上で、失うと最も不便になるのが「見る」という機能です。
普段、人は両眼で物を見るため、仮に片眼の視力低下が生じても自覚できないことがあります。特に、生活習慣病の方や年配の方などは気づかないうちに様々な眼の病気を引き起こし、徐々に視力が低下してしまうことがありますので、ご本人の注意や定期的な受診が大切です。
眼のトラブルに対しては、早期発見と早期治療が大切です。少しでも気になる症状がございましたら遠慮なくご相談ください。的確かつ丁寧な診察と治療を心掛け、「当院に受診して良かった」と思っていただけるような、地域に根差した医療を行ってまいります。
診療は非常勤医師が行っております。慶應義塾大学病院及び関連病院に在籍する複数の眼科専門医による外来診察を行っており、眼科の中でも幅広い疾患への対応が可能です。
基本方針
プライバシー保護のもと、他科と連携して総合的な医療を受診できるようにしております。近隣の診療所とも連携し、当地区における総合病院として機能しています。また、当院で対応が難しいと思われる疾患に対しては大学病院等にご紹介しています。
患者さんへ
- 診療は非常勤医師が行っております。慶應義塾大学病院及び関連病院に在籍する複数の眼科専門医による外来診察を行っており、眼科の中でも幅広い疾患への対応が可能です。心当たりの症状があれば気兼ねなく当科を受診してください。
- 平日は外来診察を行っております。また、患者様のご家族のスケジュール調整のしやすい、土曜・日曜日に不定期で日帰り手術(白内障、翼状片、外眼部小手術等)を行っております。手術を希望される場合は、月、木、金の午前外来(受付8:30〜11:00)を受診してください。担当医師による診療を行った上で、手術日のご予約ができます。(眼の状態によっては手術以外の治療をお勧めする場合や、手術が行えないこともあります)。
主な対象疾患
- ドライアイ
涙の量の低下、涙の質の異常、さらには角膜(黒目)の障害が起こる病気です。
- 症状
- 眼精疲労、眼の乾燥感、異物感、充血、まぶしい、かすみ、眼やに、視力低下
- 治療
- 涙の量や質を改善させるために、点眼や涙点プラグ(眼の表面に涙を貯めやすくする方法)などで治療を行います。また、ドライアイの原因の1つとして結膜(白目)のたるみが関わっていることがあり、この場合は、たるみを取る手術が有効です(当院で日帰り手術可能です)。
- 翼状片
結膜(白目)が角膜を覆うように広がる病気です。
- 症状
- 異物感、充血、乱視、視力低下
- 治療
- 角膜(黒目)への結膜(白目)の侵入が大きくなると乱視が強くなり、瞳孔に近づくと視力の著しい低下が起こります。視力が低下する前に切除することが大切です(当院で日帰り手術可能です)。
- 白内障
眼の中にある水晶体(レンズ)が黄色く、硬く濁ることで、眼の奥まで光が到達しづらくなり、視力が低下する病気です。一般には加齢が原因ですが、糖尿病などで起こることもあります。
- 症状
- 視力低下、かすむ、まぶしい
- 治療
- 2 mmほどの小さな穴から眼の中に手術器具を入れ、白内障(濁ったレンズ)を取り除き、人工のレンズに置き換える手術が一般的です(当院で日帰り手術可能です)。
- 糖尿病網膜症
血糖値が高い状態が続くことで、眼の奥にある細い血管が傷つき、血管が詰まったり、出血を起こす病気です。初期には症状に気づきにくいのですが、症状を自覚した時点で既に手術が必要になるほど悪化している場合があり、失明する可能性もあるため、定期的に受診することが大切です。
- 症状
- 視力低下、飛蚊症(糸くずや虫が飛んで見える)
- 治療
- 症状が軽い場合、血糖値をコントロールできれば問題ありません。眼の血管障害が進行した場合は、網膜光凝固術(レーザー治療)、硝子体出血や増殖膜が起こった場合は硝子体手術を行います。手術が必要な状態になった場合、治療後でも視力の回復が難しいことが多々あります。
- 網膜剥離
眼の奥にある網膜が裂け、徐々に剥がれてしまう病気です。網膜は神経が集まっているフィルム状の膜で、ここで光を感じているため、網膜が剥がれたところは見えなくなります。
- 治療
- 早期の場合は、網膜が剥がれないようにするためのレーザー治療を行います(当院で治療可能です)。進行した網膜剥離に対しては、強膜内陥術や硝子体手術を行って、網膜の裂け目を閉じ、網膜を元の位置に戻します(手術が必要になった場合は他院へご紹介いたします)。
- 加齢性黄斑変性症
加齢に伴って黄斑部(眼の奥の中心部)に異常をきたす状態です。
- 症状
- 視力低下、物がゆがんで見える、視野の中央が見にくい
加齢性黄斑変性症 発生と進捗① 加齢性黄斑変性症 発生と進捗②
- 治療
- 視力低下が生じている場合、必要に応じてレーザー治療や新生血管を抑制する注射を行います(注射が必要になった場合は他院へご紹介いたします)。
- 緑内障
眼の中の圧力(眼圧)が高まることで視神経が傷つき視野(見える範囲)が狭くなる病気です。視野が狭くなるのに時間を要することが多いため、病気の進行に気づきにくく、定期的な受診が大切です。
- 症状
- 視野障害、視力低下
- 治療
- 眼の中の圧力(眼圧)を下げるために、まずは点眼で治療を行います。点眼で眼圧が十分に下がらないときや、視野障害の進行が認められる場合、眼圧を下げる手術を行います。
医師紹介

加藤 浩士 かとう ひろし
- 役職
- 非常勤

明田 直彦 あけた なおひこ
- 役職
- 非常勤

滝澤 菜摘 たきざわ なつみ
- 役職
- 非常勤

平山 オサマモハメドアリイブラヒム ひらやま おさまもはめどありいぶらひむ
- 役職
- 非常勤