放射線治療科
診療科紹介
がん治療には主に外科手術、化学療法、放射線治療の三つの柱があります。一つの方法で万能ということはなく、疾患に最適な方法を選択する必要があります。がんの種類や進行度によって選択すべき治療法は異なりますが、放射線治療は“切らずに治す”治療法です。臓器を取らないので、形態や機能を保つことができるのが大きな特長です。たとえば、喉頭がん(声帯のがん)の場合、声を失わないでがんを治すことができます。
当科の放射線治療はIGRT(画像誘導放射線治療)搭載の高エネルギー放射線発生装置(エレクタ社製Synergy)を使用し、身体の外から放射線を照射する外部照射を行っております。がんを完全に治すことを目的とする治療から、症状を和らげるための治療まで、幅広い役割を担っています。
基本方針
患者様一人ひとりの病状や悩みに寄り添い、最適な放射線治療を提供するよう努めます。
患者さんへ
放射線治療医、看護師、診療放射線技師スタッフ一丸となって、治療を受ける患者様・ご家族様が安心・安全・効果的に治療を受けながら日常生活を続けられるよう、身体・精神的なケア・社会生活など様々なサポートをさせていただきます。
医師紹介

大野 達也 おおの たつや
- 役職
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非常勤
- 認定医‧専⾨医
-
- 放射線治療専門医
- がん治療認定医
- 日本医学放射線学会研修指導者
- 第1種放射線取扱主任者
- 専⾨領域
-
がんの放射線治療一般、重粒子線治療

尾池 貴洋 おいけ たかひろ
- 役職
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非常勤
- 認定医‧専⾨医
-
- 放射線治療専門医
- がん治療認定医
- 日本医学放射線学会研修指導者
- 専⾨領域
-
がんの放射線治療一般

坂本 宗一郎 さかもと そういちろう
- 役職
-
非常勤
- 認定医‧専⾨医
-
放射線治療専門医
- 専⾨領域
-
がんの放射線治療一般
外来担当医表
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | |
---|---|---|---|---|---|---|
午前 | 塩井 美希 | 坂本 宗一郎 | ||||
午後 | 尾池 貴洋 | 大野 達也 |
診療実績
令和6年度 放射線治療実績 | |||
肺がん | 47 | 十二指腸・小腸がん | 0 |
胃がん | 3 | 腎がん | 5 |
大腸がん | 14 | 膀胱がん | 3 |
肝がん | 5 | 副腎腫瘍 | 0 |
乳がん |
12 | 前立腺がん | 19 |
脳腫瘍 | 1 | 精巣がん | 0 |
脊髄腫瘍 | 0 | その他男性生殖器がん | 0 |
眼・眼窩腫瘍 | 0 | 子宮がん | 1 |
頭頸部がん | 4 | 卵巣がん | 0 |
甲状腺がん | 0 | その他女性生殖器がん | 0 |
食道がん | 3 | 皮膚腫瘍 | 2 |
縦隔腫瘍 | 0 | 悪性骨軟部腫瘍 | 1 |
中皮腫 | 0 | 血液腫瘍 | 10 |
膵がん | 3 | 原発不明がん | 2 |
胆道がん | 0 | GIST(消化管間質腫瘍) | 0 |
合計 | 135例 |
医療関係者の方へ
ご挨拶
放射線治療は、手術や薬物療法と並び、がん治療における重要な柱の一つです。我が国では、がん患者さんの4人に1人が放射線治療を受けていると推定されています。当院では、乳癌、肺癌、前立腺癌をはじめ、様々な部位のがんに対して根治的放射線治療を行っています。また、骨転移による疼痛緩和や消化管腫瘍の止血など、がんの進行に伴う症状を緩和する目的でも有効です。治療の部位や目的に応じて、一人一人の患者さんにあった放射線治療の提供を心がけています。適応になるかどうか判断に迷う場合も含めて、お気軽にご相談ください。
紹介の流れ
当院地域連携室を介してご紹介ください。当科は入院病床がないため、入院が必要な患者様をご紹介いただく場合は、疾患に応じた当院診療科へご紹介ください。
連絡先
地域連携室