循環器内科
外来担当医表
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | ||
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予約 | 午前 | 渡辺 | 青山 | 渡辺 | 篠原[BR] [HR] 上岡 | 青山 | |
午後 | ペースメーカ外来[BR] (完全予約制) | 渡辺 | 篠原 |
(2020/04/01 更新)
医師紹介
氏名 | 役職 | 認定医・専門医 | 専門領域 |
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渡辺 慎太郎 | 副院長[BR] 兼 薬剤部参与 | 日本内科学会認定内科医、指導医[BR] 日本内科学会総合内科専門医[BR] 日本循環器学会専門医[BR] 日本心血管インターベーション学会認定医[BR] 日本高血圧学会指導医[BR] 日本医師会認定産業医[BR] 身体障害者福祉法指定医(肢体不自由・心臓・じん臓・呼吸器) | |
篠原 肇 | 副部長 | 日本内科学会認定内科医 | |
青山 泰 | 医員 | ||
脇 広昴 | 非常勤 | ||
奥山 貴文 | 非常勤 | ||
(2020/4/07 更新)
診療科紹介
当科は、2020年1月より渡辺慎太郎(副院長・部長兼務)、篠原肇(副部長)、青山泰(医員)の3人です。火曜日、金曜日が基本の心臓カテーテル曜日です、近年は木曜にもカテーテル検査・治療を行っています。ペースメーカーは水曜日にも行っています。心臓血管外科は来年1名の常勤が検討されていますが、いままで心臓血管外科常勤が不在で、佐野周辺の心臓診療は長く近隣の病院に依存していました。心臓診療の中核病院にしたいという要望が高まり、平成14年からカテーテル冠動脈インターベンション(PCI)を施行することになりました。これによって、狭心症や心筋梗塞の大部分が治療可能となり、当科の診断、治療能力は飛躍的に高まりました。心臓血管外科は足利赤十字病院、自治医科大学、獨協医大、群馬県立心臓血管病センターと主に連携しています。
しかしながら、その分患者総数や、重症入院患者も増え仕事は大変となりました。内科の先生方に助け合ったりして何とか対応しています。24時間体制の緊急カテーテル対応は2016年からずっと継続しております、医員は2~3名で、2名になってしまうこともありました。その中で年間50例前後の緊急カテーテルをしているため、大変苦しい状況になったわけですが、足利日赤が当科のカテ不能日を代行して佐野市の急患を受けてくれています。何とかタイアップしてやりくりしています。
基本方針
- 急性心筋梗塞患者様は、全例緊急心カテを原則とする。・・・大変ですが、瀕死の患者さんの大多数を救うことが出来ます。しかしながら現在も術者が3人で私は主に助手に回ることが多いです。重症はバイパスに回すこともありますが、重症で待ったなしの場合や不整脈で急変して送るに送れない場合もあります。しかしながら現在でも年間100例前後のカテーテル治療を継続しています。
- 大学の垣根を越えた医療をめざす。・・・私は現在の標準的に広まった方法を配慮し、患者さんの安全と保険診療の範囲・限界を考慮した一般常識に基づいた方法をとります。最近、本人曰く最先端、の自己流に固着し周囲を混乱させる医師も散見されるのは残念なことであります。
- 医員の医学的、人間的、社会的教育を重視する。・・・次代を担う医師を育てるためには、医学的技量はもちろん、信頼し得る人物に育てる必要があります。また医師は地域社会から重大な使命を託されていると思います。利己主義的、自己主義的ではなく、社会や組織の責務をみずから果たす気質を持った医師を育てることが重要と考えます。
診療実績
単位:件
28年度 | 29年度 | 30年度 | |
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経皮的冠動脈形成術(PTCA) | 18 | 22 | 18 |
経皮的冠動脈ステント留置術 | 78 | 116 | 106 |
ペースメーカー移植術 | 32 | 22 | 25 |
対応可能な循環器疾患
循環器系領域の一次診療 | ○ |
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ホルター型心電図検査 | ○ |
心臓カテーテル法による諸検査 | ○ (24時間対応可) |
経皮的冠動脈血栓吸引術 | ○ |
ペースメーカー管理 | ○ |
患者さんへ
当科は、昭和54年に内科の循環器疾患担当として自治医科大学循環器内科の関先生が赴任されたことから始まりました。その後、歴代の先生方、小松先生、綿引先生、峯崎先生が当科の基礎を作られました。そして平成16年4月、カテーテル冠動脈インターベンション(PCI)を行っている科は「循環器内科」と標榜しなくてはならなくなり、当科も標榜をすることになりました。しかし、その後も高度な専門的治療を続けながら、内科の一員として他の内科医と同様に当直などの仕事もこなしています。
心筋梗塞:AMIの治療を16年以上も続けています。医員が2~3名と少ないのに、大変な思いをしながら急性期治療を続けている理由は、それまで院内や搬送中に急変する患者さんが後を絶たなかったためです。最近は周辺の病院の診療後退の影響でベッドの確保もままならない状態ですが、出来る限りこの方針は維持しようかと思っておりますので何卒、御理解、御支援の程お願い申し上げます。
当科のペースメーカー治療は1996年の綿引先生が開始されました。その後外科の協力を得て年間5~10件をこなしておりました。諸事情あり、私が2007年よりペースメーカーを担当することとなりました。心房心室中隔ペーシングを導入し2008年からずっと30件以上を試行しています。
最近は低体温療法を充実させています。導入前は心停止で来院された方の社会復帰率は0.5%でしたが、導入後は5~10%となっています。心拍再開率昔は10%程度でしたが、導入後は30~40%となっています。心停止した方でも光明を見いだせる状況となっています。
(文責 渡辺)