消化器内科
外来担当医表
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | ||
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予約 | 午前 | 寺元 | 大庫[BR] [HR] 東澤[BR] [HR] 関根[BR] [HR] 下嵜 | 岡村 | 大庫[BR] [HR] 久武 | 岡村[BR] [HR] 東澤 | 野田 |
午後 | 野田 | 久武[BR] [HR] 下嵜 | 岡村(1:30~)[BR] [HR] 須永 | 寺元 | 岡村(1:30~)[BR] [HR] 東澤 |
(2020/11/01 更新)
医師紹介
氏名 | 役職 | 認定医・専門医 | 専門領域 |
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岡村 幸重 | 副院長[BR] 消化器内科主任部長[BR] 内視鏡室長[BR] 診療技術部長[BR] 医療安全対策室長[BR] 慶應義塾大学医学部消化器内科非常勤講師[BR] 慶應義塾大学医学部客員准教授(内科学) | 日本内科学会認定内科医、指導医[BR] 日本内科学会総合内科専門医 [BR] 日本消化器内視鏡学会専門医・指導医[BR] 日本ヘリコバクター学会専門医[BR] 日本肝臓病学会専門医[BR] 日本消化器病学会専門医[BR] 身体障害者福祉法指定医[BR] (肢体不自由・心臓・じん臓・呼吸器・肝臓・ぼうこう又は直腸・小腸・免疫) | |
東澤 俊彦 | 部長 | 日本内科学会認定内科医[BR] 日本消化器病学会消化器病専門医[BR] 日本肝臓病学会専門医[BR] 日本消化器内視鏡学会専門医 | |
寺元 研 | 部長 | 身体障害者福祉法指定医(肝臓) | |
関根 忠一 | 健康管理センター長 | 日本内科学会認定内科医[BR] 日本医師会認定産業医[BR] 日本ドック学会認定医[BR] 日本緩和医療学会指導医[BR] 日本肝臓学会認定肝臓専門医・指導医[BR] 日本消化器病学会専門医・指導医[BR] 日本消化器内視鏡学会専門医・指導医 | |
久武 祐太 | 医員 | 日本内科学会認定内科医 | |
野田 まりん | 医員 | 日本消化器病学会専門医[BR] 日本内科学会認定内科医 | |
北川 清宏 | 医員 | ||
須永 将梧 | 医員 | ||
近藤 まゆ子 | 医員 | ||
下嵜 啓太郎 | 非常勤 | ||
(2020/04/01 更新)
診療科紹介
消化器内科では上部消化管(食道・胃・十二指腸)、下部消化管(大腸)、そして肝・胆・膵と多岐に渡る疾患を扱います。慶應義塾大学医学部の消化器内科より派遣された経験豊富な常勤医が中心となって幅広い疾患に対応できる様、診療に当たっています。県内には、自治医科大学や獨協医科大学といった大学病院がありますが、大学病院と同等の医療レベルを維持すべく、岡村部長を中心に充実したチーム医療を行っております。
基本方針
当科では、チーム医療により患者本位の医療を行なうことを基本方針とし、消化管から肝・胆・膵まで、消化器内科領域のあらゆる疾患に対応しています。特に急性期病院の性格上、救急疾患の比率も高く、外科や放射線科などとの連携のもと、常に最善の医療を提供できる体制を心がけています。あくまでも医療の中心は患者さんにあることを理解し、日々の診療にあたることをお約束します。
診療実績
2019年度年間総数:上部内視鏡検査4000件以上、下部内視鏡数約2000件、上部・下部・消化管疾患や胆嚢・膵臓系疾患の治療内視鏡は総計で約1000件と県内の基幹病院としては、トップクラスの件数を誇っています。緊急内視鏡も24時間体制を敷いています。
一方、B型肝炎やC形肝炎等の抗ウィルス療法も積極的に行っており、その治療件数も関東圏内で上位に位置しています。
栃木県肝臓友の会とも連携し、年2回当院で肝臓病教室も開催しており、市民への啓発活動も大切にしております。
学会活動も活発であり、日本消化器病学会・日本肝臓病学会・日本内視鏡学会等で多数の学会発表及び学会の奨励賞を受賞しています。
各種内視鏡実績一覧
2014年 | 2015年 | 2016年 | 2017年 | 2018年 | 2019年 | ||
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上 部 消 化 管 内 視 鏡 | 予約消化管 | 2927 | 2809 | 2736 | 2934 | 2399 | 2277 |
ドック消化管 | 1208 | 1293 | 1590 | 1592 | 1601 | 2277 | |
当日消化管 | 79 | 71 | 61 | 121 | 70 | 78 | |
夜間緊急内視鏡 | 40 | 38 | 32 | 44 | 25 | 26 | |
内視鏡的止血術 | 21 | 17 | 23 | 20 | 22 | 12 | |
ポリペクトミーEMR | 25 | 33 | 33 | 40 | 26 | 32 | |
胃ろう造設 | 36 | 40 | 51 | 25 | 26 | 36 | |
胃ろう交換 | 9 | 8 | 10 | 16 | 16 | 11 | |
EVL | 41 | 23 | 27 | 31 | 40 | 28 | |
APC | 47 | 45 | 57 | 40 | 37 | 37 | |
ESD | 18 | 24 | 16 | 21 | 19 | 43 | |
その他(拡張・イレウスT挿入等) | 89 | 83 | 81 | 55 | 52 | 54 | |
上部消化管合計 | 4540 | 4484 | 4717 | 4939 | 4333 | 4263 | |
下 部 消 化 管 内 視 鏡 | 予約消化管 | 994 | 844 | 1032 | 965 | 973 | 1000 |
ドック・シグモイド | 363 | 361 | 341 | 314 | 287 | 0 | |
ポリペクトミー | 109 | 129 | 97 | 140 | 213 | 213 | |
EMR | 427 | 569 | 661 | 508 | 436 | 479 | |
ESD | 10 | 11 | 4 | 16 | 4 | 13 | |
APC | 0 | 4 | 4 | 14 | 3 | 6 | |
点墨・薬剤撒布 | 7 | 12 | 11 | 11 | 18 | 24 | |
その他(ステント等) | 80 | 80 | 75 | 66 | 75 | 82 | |
下部消化管合計 | 1990 | 2010 | 2225 | 2034 | 2009 | 1817 | |
E R C P | ERCP・ENBD | 86 | 58 | 70 | 64 | 107 | 142 |
EST・EPBD・砕石 | 67 | 61 | 82 | 25 | 11 | 23 | |
ステント | 66 | 39 | 36 | 56 | 48 | 23 | |
ERCP合計 | 219 | 158 | 188 | 145 | 166 | 188 | |
合計 | 6749 | 6652 | 7130 | 7118 | 6508 | 6268 |
(2020/4/16 更新)
患者さんへ
当科では下記に示した治療を行っております。
- 上部・下部消化管の早期癌に対する内視鏡治療(ESDを中心に)
- 消化管出血に対する緊急内視鏡・止血術(24時間体制で行っています)
- 食道・胃静脈瘤に対する内視鏡治療およびカテーテル治療
- 肝臓癌に対する、ラジオ波焼灼術・肝動脈塞栓術(TACE)等
- 胆嚢・膵臓疾患に対する内視鏡治療(総胆管結石や膵石の治療等)
- カプセル内視鏡や小腸内視鏡(シングル・ダブルバルーン)を駆使した小腸疾患の診断・治療
- ピロリ菌感染胃炎やその関連疾患に対する除菌療法
- 潰瘍性大腸炎やクローン病といった炎症性腸疾患の診断・治療
- 各種消化器癌の化学療法から放射線療法
- 各種消化器癌の内視鏡治療や放射線治療を含めた緩和医療
ラジオ波焼灼療法とは
肝臓癌(肝細胞癌)の治療は、おおまかに局所治療、カテーテル治療の2通りがあります。ラジオ波焼灼治療はこのうち局所治療に相当し、小さいサイズで肝臓癌を発見することができた場合、少ない身体の負担で手術に匹敵する治療効果を得られるため、近年広く行われています。特にC型肝炎などのウイルス性肝疾患では肝臓癌が繰り返し発生することもあり、患者年齢も高齢化しつつあるため、有効な治療法といえます。
実際の方法は、超音波で病変を確認し、局所麻酔後に直径1.5mmの電極針を病変内に挿入し、ラジオ波といわれる高周波で加熱して壊死させます。当科では主にBoston scientific社の展開型の電極針を使用しております。治療時間はおおむね1時間程度で、治療後当日は床上安静が必要です。後日CTなどで治療効果を確認します。
この治療の適応となるのは、肝臓の予備力が保たれており、病変のサイズが小さく個数が少ない場合です(おおむね3cm、3個以下)。腹水がある場合、他臓器に近い場合、脈管に近く穿刺困難な場合は適応外となります。また、穿刺時の息こらえができない場合や胆道系の手術歴のある方もリスクが大きいため適応となりません。抗血小板薬やワーファリンを服用されている方は、治療前に薬を中断する必要があります。主な偶発症には出血、肝膿瘍、消化管穿孔が挙げられ、一般的な頻度は約3-5%です。
当院における消化器医療におきましては、常に県内でもトップレベルを保持すべく消化器グループとして患者さんのために日々診療を行っております。