CEセンター
センター概要
当院のCEセンターには、2020年5月現在、13名の臨床工学技士が所属しております。血液浄化・心臓カテーテル・医療機器管理・ペースメーカ・手術室など幅広い業務を行っております。また、救急講習・L-DMAT・高度医療機器勉強会などにもインストラクターとして参加しております。チーム医療の一員として、安全で良質な医療を提供するために、横断的に院内の業務に関わるとともに、研究会や学会に参加するなど自己研鑽にも励んでおります。
血液浄化業務
・血液透析
透析センターはベッド数30床(多人数用透析監視装置24台、個人用患者監視装置6台)からなり、1日2クール(月水金)、1クール(火木土)の血液透析を行っています。2018年に水処理装置、コンソールの更新を実施し(オンラインHDF対応)、2019年には最新の透析支援システム「Future Net Web+」(日機装株式会社)を導入し、最新の透析機器を完備しております。MEは、透析監視装置の操作・保守管理や、水質管理を行っています。また、病棟のベッドサイドでの血液浄化や、夜間・休日の緊急血液浄化にも対応しております。
・アフェレシス療法
透析センターでは維持透析以外に特殊血液浄化を施行しております。
【アフェレシス一覧】
持続的血液透析濾過(CHDF)・血漿交換(PE)・選択的血漿交換(SePE)・エンドトキシン吸着(PMX)・腹水処理(CART)・二重濾過血漿交換(DFPP)・顆粒球除去療法(GCAP)・白血球除去療法(LCAP)・LDL吸着
・シャント管理
血液浄化に必要なバスキュラーアクセスの管理では、透析医と超音波検査を施行しています。また、専門医によるVAIVT(血管内治療)を補佐し、処置が安全で円滑に行える環境作りに努めております。
医療機器管理業務
医療機器管理システム(MARIS)を用いて、保守管理業務の一括管理しております。また、人工呼吸器やIABPをはじめとする生命維持管理装置は装着前の始業点検から離脱まで臨床工学技士が管理を行っています。日々のラウンドや病棟カンファレンスおよびRST(呼吸サポートチーム)への参加を通じ、医療機器のメンテナンスを行っています。
また、研修センターと連携して、院内スタッフに対して定期的に医療機器の研修会を開催しております。
【管理医療機器一覧】
人工呼吸器・NPPV・ネーザルハイフロー・輸液ポンプ・シリンジポンプ・経腸栄養ポンプ・テレメータ送信器・ベッドサイドモニタ・セントラルモニタ・保育器・除細動器・AED・IABP・フットポンプ など
心臓カテーテル業務
CAG・PCI・LVG・右心カテに対する、臨床支援業務を行っています。主な業務内容は、 生体監視装置(ポリグラフ)・血管内超音波(IVUS)・大動脈内バルーンパンピング(IABP)・冠血流予備量比(FFR)・体外式ペースメーカの操作を行っています。緊急時のオンコールにも対応しております。
ペースメーカ業務
外来時・植え込み術時・ペースメーカ装着患者様の手術時のプログラマー操作を行っています。患者様が安心して日常生活を送れるようサポートします。
手術室業務
手術室内の機器管理・点検、麻酔器・内視鏡のセットアップ、整形外科手術での術中神経モニタリング(MEP)操作、脳神経外科手術でのナビゲーション操作を行っています。また、2020年度の手術支援ロボット“da Vinci”導入プロジェクトが進行中であり、MEもロボット手術チームの一員として準備に入っております。
【手術室内管理医療機器一覧】
麻酔器・内視鏡・電気メス・自己血回収装置・MEP・ナビゲーション など
資格
透析技術認定士 | 4名 |
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3学会合同呼吸療法認定士 | 5名 |
臨床ME専門認定士 | 1名 |
第1種ME技術者 | 1名 |
ICLSインストラクター | 1名 |
医療機器情報コミュニケータ | 1名 |
(2020年5月作成)