整形外科

外来担当医表

 
予約午前 高田[BR] [HR] 緒方[BR] [HR]須藤 須藤[BR] [HR] 脊椎,脊髄[BR] 前田 脊椎,脊髄[BR] 前田[BR] [HR] 手島[BR] [HR] 緒方[BR] [HR] 外来担当医 原[BR] [HR] 高田[BR] [HR] 外来担当医 吉川[BR] [HR] 原[BR] [HR] 外来担当医 (第1のみ)[BR] [HR] 吉川[BR] [HR] 第1 須藤[BR] [HR] 第1,3 手島[BR] [HR] 第3,5 緒方[BR]
午後 高田[BR] [HR] 緒方 リエソン1[BR] [HR] リエソン2 前田[BR] (完全予約制)[BR] [HR] 小児健診[BR] (予約制) リエソン1[BR] [HR] リエソン2 (スポーツ,リウマチ,膝)[BR] 吉川

(2022/10/1 更新)

医師紹介

氏名役職認定医・専門医専門領域
吉川 寿一 主任部長 日本整形外科学会専門医[BR] 日本整形外科学会認定スポーツ医[BR] 日本体育協会公認スポーツドクター[BR]
高田 裕平 副部長 日本整形外科学会専門医[BR]
前田 祥宏 医員 日本整形外科学会専門医[BR]
原 康 医員
須藤 大智 医員
緒方 俊之 医員
手島 直人 医員
清水 国章 非常勤 日本整形外科学会専門医 手・肘・リウマチ
堀内 孝一 非常勤

(2022/10/01 更新)

最近のトピック

  • 平成25年1月1日から4日間、清水副院長が、TBSラジオに出演しました。明日も元気「首と肩こりの話」
  • 平成26年2月、清水副院長の著作、「整形外科ガール」(南江堂)が出版されました。看護師むけのまんがの教科書です。全国の書店で販売中です。
  • 令和2年4月より、骨粗しょう症の専門外来をスタートさせます。患者さまの数が多く、「いつのまにか骨折」をひきおこす骨粗しょう症を、長くフォローアップしていくとりくみとして、OLS(骨粗しょう症リエゾンサービス)チームが中心となり、より集約的な治療をおこなってまいります。

診療科紹介

  • 本整形外科は、慶応義塾大学病院との医療連携協力医療機関です。
  • 医局員は、全員、慶応義塾大学整形外科教室から派遣された医師です。
  • 病院の1階Aブロック、つまりロビーを抜けるとすぐの場所に整形外科の外来があります。
  • 付記 日本整形外科学会専門医制度教育研修施設

 昭和38年に本院に整形外科が開設されて以来、慶応義塾大学医学部整形外科の関連病院として、栃木県有数の臨床実績をかさねています。現在、7名のスタッフ(日本整形外科認定医5人)が常勤し、日夜、診療に取り組んでいます。専門分野も整形外科の全般を網羅しており、手術件数は年間900件以上、手術件数、外来患者数とも、当院の外科系では最多で、病棟は年間を通じ、ほぼ満床の状態です。

 骨折や脱臼といった救急外傷はもちろんのこと、高齢化社会に特有の腰痛、膝痛など慢性疾患の治療に対しても、大学病院に遜色のない治療実績をおさめています。伝統的な方法だけでなく、新しい術式も積極的に導入していますが、患者さんの安全と満足を第一に考えるよう努めています。

 当科の基本原則として、何よりも患者さんの安全を最優先に考えております。手術が適応とおもわれる患者さんでも、場合によって、お薬やブロックの治療をおすすめする場合がございます。

手術症例

 患者さんは大半が、外来でお薬、ブロックなどの保存的治療で治ります。しかしながら、病院に来られる患者さんのなかには、やむをえず手術を行わなければならない症例がございます。そのなかには大変危険で、難しい手術もあります。整形外科の治療は日進月歩であり、当科では、伝統的な方法だけでなく、新しい手術もとりいれ、日々研鑽をおこなっています。実際に行っている手術の症例をご覧下さい。

 脊椎、脊柱管狭窄症の開窓術や、椎間板ヘルニア手術、当科が新しく考案した外側ヘルニアの低侵襲手術など、くび、胸椎、腰椎いずれの疾患に対しても良好な成績をおさめています。とくにインストゥルメンテーション(金属)の手術は、全国でも有数の実績を誇ります。
顕微鏡や内視鏡を用いた手術、椎間板酵素注入療法(ヘルニコア)も、症例を選び行っています。

図の説明【頚椎症の椎弓形成術】

せきずい(神経)がひろがり、歩けるようになりました。

図の説明【腰のインストゥルメンテーション手術】

金属で固定することで、ぐらぐらによる腰痛が消え、重労働にも復帰することができました。

術後のMRI 圧迫が消えて、脊柱管がひろがり、症状は劇的に改善しました。

図の説明【側わん症】

若い女性に多い原因不明の病気です。通常、2つのカーブがあります。長時間に及ぶ難易度の高い手術です。

【くびのインストゥルメンテーション手術】

頚椎は腰椎にくらべとても小さいので、これまでスクリューは危険とされてきましたが、リウマチや外傷でくびがグラグラになってしまった症例に、後方固定術が行われるようになってきました。

頚椎が脱臼(ずれた)した患者さんに、後方から固定術を行いました。

リウマチの患者さんに行った手術(後頭骨~頚椎固定)まひで動けなかった患者さんが、歩けるようになりました。

【前方固定手術】

骨を前方(お腹側)から移植する方法もあります。術野が深く、出血などのリスクも大きいですが、おもに前方に病気がある症例に効果的です。

頚椎のヘルニア(こぶ)で脊髄が圧迫されていた症例。骨をぜんぶとり、そこに骨盤からおおきな骨をうめこみます。術後は、ヘルニアが消え、神経がひろがりました。指も動くようになり、患者さんの満足度はきわめて高いです。

【首下がり病】

重度の変形にたいし、前方固定+後方除圧をおこない、頚椎がまっすぐ正常に矯正できました。
確立された従来の方法だけではなく、新しい手術方法(内視鏡下のヘルニア摘出術など)も積極的にとりいれております。ぜひご相談ください。

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【CBT】従来のスクリューとは異なる軌道に挿入する方法。
【BKP】(バルーン形成術) 骨粗しょう症でつぶれた骨にセメントを挿入する方法。
【ヘルニコア】椎間板ヘルニアに、酵素を注射し、縮小させる新しい方法。時間は10分かからない程度です。年齢制限があり、一生に一回しかできないので、慎重に適応をまもり症例を選び、行っています。

 手、ひじ、肩は、解剖もフクザツで、大変細かい技術を要求される整形外科の中でもむずかしい分野です。佐野は工場が多く、手の外傷もたいへん多い土地柄、おおくの患者さんが来院されます。当科では経験豊富なスタッフが1例1例ていねいに対応しています。橈骨遠位端(てくび)の骨折には創外固定やプレートを使用し、神経や腱の損傷に対しては、顕微鏡を利用したマイクロサージャリーを行い、いずれも安定した成績をおさめています。手技の向上のため、動物実験室で顕微鏡手技の訓練もおこなっています。

 
図の説明 【リウマチの手術】

すりへり変形した関節に、人工関節をいれ、痛みも取れ、動きもよくなりました。(手、肘、肩)

 ひざ(膝)の痛みを訴える患者さまは、全国でも大変多く、ヒアルロン酸などの注射で保存的に外来治療をつづけている方も多いと思います。当科では、膝の痛みに悩む患者さまに積極的に手術を行っています。変形性膝関節症に対する人工関節置換術の成績は良好で、なかには左右同時に手術を行う患者さまもいらっしゃいます。若いかたのスポーツ外傷、とりわけ膝の靭帯再建術の手術も症例豊富です。現在、2名のベテラン医師が中心となり、手術をこなしています。

図の説明 【変形性膝関節症】人工膝関節置換術TKA

傷ついた膝関節を、人工関節に置き換える手術をおこないました。術後、痛みは消え、水もたまらなくなり、びっこをひかず楽に歩けるようになりました。

図の説明 【変形性膝関節症】UKA

症例によっては、内側(片方(・・))だけ、人工関節に置き換える手術もおこなって、良い成績を残しています。

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図の説明 【変形性膝関節症】 脛骨を切りはなし、くさび型にもちあげて、角度をととのえる術式。(High tibial osteotomy)

また、人工膝関節ではなく、できるだけ、本来の膝関節を残そうという目的で、High tibial osteotomyという骨切り術も症例を選び、行っています。

股関節手術も人工関節の手術が主体になります。従来の後方法だけでなく、筋肉を切離しないで行う新しい前方アプローチ(DAA、OCM)なども積極的に行っています。

図の説明 【変形性股関節症】 人工股関節置換術 THA

 傷ついた股関節を、人工関節に置き換える手術をおこないました。術後、痛みは消え、びっこをひかず楽に歩けるようになりました。

 外傷は、毎日のように当院へ救急搬送されてきます。現在、佐野市内で手術を行う病院が他にないため、外傷の手術の占める割合が高くなってきています。老人のもっともポピュラーな骨折、大腿骨のつけねの骨折に対しては、骨折のかたち年令などによって、さまざまな方法を選んで最も適切な手術を行い、できるだけ早い退院と社会復帰のお手伝いをしています。開放骨折や粉砕骨折など、難易度の高い外傷も、さまざまな治療法で対応しています。

【足関節脱臼骨折】

交通事故で足首が脱臼骨折を起こして救急搬送された患者さんです。スクリューとプレートを用い、しっかり整復固定しました。

【大腿骨転子部骨折】 2度骨折してしまった患者さんにたいし、CHS、γネイル法をそれぞれ行い、なおした症例。

右はプレートで、左はネイルという金属で骨折をなおしました。担架ではこばれてきた患者さんが、手術②は骨折によってバリエーションがあるため、カンファレンスで治療法の検討をおこなっています。上記の患者さまも、リハビリテーションを施行したのち、無事歩いて自宅に退院されました。

他病院との連携

 当整形外科は、地域の他病院との連携を深めるため、さまざまなこころみを行っています。OLSをはじめ、連携施設に手を上げていただいた病院の輪がひろがっており、たくさんの紹介患者さまを日々、受け入れております。また、積極的に、地域の大学、病院と勉強会(症例検討会)、講演会を行っています。高度な専門技術を必要とするような症例(希少な脊髄腫瘍、高度な変形など)、では、慶応義塾大学や外部から専門科を招き、手術を行うこともあります。

整形外科のおもな対象疾患
  • 外傷(骨折、脱臼、筋、腱、じん帯の断裂など)
  • 関節の病気(関節リウマチ、変形性関節症など)
  • 脊椎、脊髄の病気(椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、すべり症、脊髄腫瘍など)
  • 末梢神経の病気(手根管症候群、肘部管症候群など)
  • 骨の病気(骨粗鬆症など)

診療実績

 

基本方針

 佐野市内に手術のできる病院が限られ、患者が集中する傾向があり、つねに病床は満床という状態ですが、当整形外科では、患者さん一人ひとりに、できるかぎり質の高い、安全な医療を提供するよう心がけています。
平成22年4月現在、スタッフの専門分野は、脊椎(2名)、上肢(2名)、下肢(2名)と、整形外科のほぼ全領域をカバーしており、さまざまな疾患に柔軟に対応できるよう、これからも研鑽を重ねていきたいと思っています。

患者さんへ

 整形外科は、とても守備範囲の多い診療科といえます。手、足、肘、膝、肩、背骨……これらを運動させる骨、筋肉、じん帯、腱、神経……。
骨折・脱臼・ねんざ・うちみなどのケガだけではありません、炎症、腫瘍、老化、運動不足などからも、整形外科の病気がうまれます。また患者さんも、老若男女とわず、だれでもかかるのが整形外科といえます。

 手足の痛みやしびれ、首や腰の痛み、ひざなど関節の痛み、こういった症状にお困りの方は、ぜひ整形外科にご相談ください。

※現在、外来の待ち時間が長いことや、手術の予定が数ヶ月先になる場合もあり、患者さんにご迷惑をおかけしていることをおわびいたします。

市民講座

*佐野市民のために当院では2010年から、定期的に市民講座を行っています(詳細は病院ホームページの「お医者さんの話」を参照)。
 整形外科担当の講座も多数行われます。腰痛、ひざの痛み、肩こりなど、親しみやすいテーマが中心で、毎回、多数の市民の方の出席がございます。今後も、何かとりあげて欲しいテーマなどございましたら、ぜひお知らせください。

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