耳鼻咽喉科[6.頸部の病気]

疾患一覧

  • 側頸嚢胞
  • 正中頸嚢胞
  • 梨状陥凹瘻
  • 頸部リンパ節炎
  • 伝染性単核球症
  • 頸部の蜂巣炎
  • 結核性リンパ節炎
  • 放線菌症
  • 亜急性壊死性リンパ節炎
  • 頸部外傷
  • Basedow病
  • 亜急性甲状腺炎
  • 慢性甲状腺炎(橋本病)
  • 甲状腺腫瘍
  • 軟部好酸球性肉芽腫(木村病)
  • サルコイドーシス
  • 頸部腫瘍
  • 流行性耳下腺炎
  • 反復性耳下腺炎
  • 耳下腺腫瘍
  • 顎下腺炎
  • 顎下腺腫瘍
  • 頸部リンパ節転移

頸部の病気の多くは首が腫れます。これを頸部腫瘤といいます。頸部腫瘤の場合、その原因を血液検査や画像検査、針を刺す検査などで腫れた原因を診断します。ただし、外来患者さんの多くは「単純性炎症性頸部リンパ節炎」といって、あまり心配するような病気はありません。

まず、腫れているものが臓器かリンパ節、あるいは先天性かを分類します。腫れている原因を炎症もしくは腫瘍かを考え、炎症であれば単純性の炎症か特殊性の炎症なのか、腫瘍であれば良性か悪性かについて、詳しく調べます。体への負担がすくない検査(低侵襲の検査)から行うことを原則としています。確定診断は病理組織診断によるところが少なくありません。

甲状腺腫瘍

甲状腺とは代謝をコントロールする甲状腺ホルモンを分泌する臓器で、のど仏の下にあり、左右に分かれて気管に付着するように存在しています。

甲状腺の腫瘍は症状がほとんどなく、人間ドックや他の目的で行ったCT検査で偶然見つかることが多いです。画像検査から良性腫瘍が疑われる場合には定期的な外来通院で経過観察が可能ですが、画像検査で3cm以上を超えるもの、腫瘍が大きくなり周囲臓器に影響がある場合、経過とともに増大する充実性結節、頸部のリンパ節が腫れている時などは悪性が否定できないので手術が必要です。
細胞の検査などで悪性とわかっている時も手術の適応となります。手術時間の目安は、片葉切除術では2時間程度で、入院期間は1週間です。

耳下腺腫瘍
耳下腺腫瘍
顔を正面からみたMRI画像。矢印が腫瘍。

耳下腺は唾液を作り出している組織で、両方の頬部に存在します。耳前部や顎の下に突出する腫瘤に気づいて来院する方がほとんどです。針を刺して調べる細胞の検査で良性と判断しても、経過中に悪性に変化する可能性がある腫瘍(多形腺腫)もあります。その場合、良性でも早期に摘出術を行うのが望ましいと考えられています。

その他、腫瘍が徐々に大きくなり、周囲の臓器に影響を及ぼしている場合、悪性が疑われる場合、美容上に問題がある場合などは手術の適応になります。手術時間はおおよそ2~3時間ですが、顔面神経と腫瘍が絡まっていて容易にはがれない場合(癒着といいます)や、腫瘍が深部に存在している場合は1~2時間延長することがあります。入院期間は約1週間です。

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